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令和5年3月議会 施政方針(2)

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福島県昭和村

3.「生きる力を育む教育のむら」
持続可能な昭和村を築いていくためには、昭和村を愛し、高い志を持って未来をひらく人材の育成が大変重要なことから、本村ならではの小中一貫教育を実現できるよう、新年度は教職員や保護者、村民による小中一貫教育の先進地視察や検討会を行っていきます。
学校教育については、小学校が完全複式となる見込みですが、村独自で講師や特別支援員を配置し、児童の個々の学びに応じた学習の定着を支援するとともに、通学の安全確保を図るため、老朽化したスクールバスを更新したいと考えています。さらに、教育委員会と保健福祉課、保育所、小中学校などとの連携を深め、妊娠・出産から子どもの成長に応じた切れ目のない支援を行い、安心して子育てができる環境を構築していきます。
子育て支援については、保育所や放課後児童クラブの運営を充実させ、保護者が安心して働きながら子育てができる環境を維持していきます。また、国の出産・子育て応援交付金の支給を始め、子育て期間における医療費の助成や乳幼児衛生用品の支給を継続し、子育て世代の負担を軽減するとともに、新たに、不妊治療に要する費用の一部を助成することで、妊娠を望む夫婦の経済的な負担を軽減したいと考えています。
教職員の住環境については、小中津川にある教員宿舎の老朽化が著しいことから、1棟4戸の住宅に建て替えるため、新年度に設計等を行い、令和6年度に着工する計画としています。

4.「生業と誇りある仕事を生むむら」
農業の振興については、担い手対策支援事業において、新年度からは園芸作物を作付けする認定農業者等を対象とし、農業者の生産意欲と所得の向上を図るとともに、地域農業の振興や活性化、農地の有効活用により耕作放棄地等の発生を未然に防ぐなど、持続可能な営農体系の構築に努めていきます。また、宿根カスミソウの新たな担い手の確保に向け、引き続き関係機関と連携し、積極的に取り組んでいきます。
景観形成作物の普及拡大については、農業従事者の高齢化や後継者不在による担い手不足、農産物の価格低迷などにより、集落組織や生産組合等においては、これまでと同様の作物による営農継続が困難になっていることから、今後も優良な農地を確保し、耕作放棄地や遊休農地の発生を未然に防いでいくため、新たに、作業の省力化や従事者の少人数化等の効果が期待される景観形成作物の普及推進に取り組んでいきます。
特定地域づくり事業協同組合については、本村、柳津町及び三島町の事業者に人材を派遣する仕組みにより、地域担い手の通年確保や地域社会の維持・活性化を図るため、奥会津地域づくり協同組合が昨年設立し運用が開始されたことから、引き続き関係自治体と連携しながら、安定的な運用に向け支援します。
継業・起業については、水稲を大規模に作付けし、集落や地域の担い手として活躍している認定農業者であっても、縁故者による後継者の確保が見通せない状況にあり、将来的に営農の継続が困難になった場合には、住家付近においても耕作放棄地や遊休農地が発生し、景観や環境の悪化、鳥獣による被害の増大など、日常生活にも影響を及ぼす懸念があります。このため、県やJA等の関係機関と連携し、第3者への経営継承や研修制度等による後継者確保等の意識調査を行い、持続可能な営農体制の構築に向け検討します。また、新たな商品開発や販路拡大を検討している方に対する補助を継続し、支援に努めていきます。
からむし織体験生事業については、令和5年度、30年の節目を迎えます。これまでを総括するシンポジウムの開催を始めとした一連の記念事業を実施することで、村内においては改めて「からむし」に目を向ける環境をつくり、村外においても本村の伝統文化を広くPRし、関係人口の拡大に繋げていきます。
からむし栽培については、技術を担い手に承継し、今後も産地として維持していくため、栽培に係る奨励制度を拡充したいと考えております。また、からむし工芸博物館で計画している企画展「からむしと農書・本草書・博物学書」や、地機織学習会などを通して、からむしに触れる機会を引き続き提供していきます。
奥会津昭和からむし織については、国の支援を得ながら、後継者の育成や需要の開拓など、関係団体と連携し、更なる振興に努めていきます。
伝統文化等の保全については、本村の自然や歴史、伝統文化など数多くの地域資源を民具整理・聞き取り調査や、文化財・古文書調査、昭和学講座として継承するとともに、国指定天然記念物駒止湿原及び村指定天然記念物矢ノ原湿原の保護監視を継続していきます。
観光・誘客については、新年度も草加市で開催されるイベントに参加する団体を支援するとともに、草加市民や草加市の小学校児童が本村を訪れ、自然や伝統文化などを体験する機会を通して、交流の活発化と友好関係の発展に繋げていきます。また、本村としても首都圏で開催されるイベントに参加して積極的にPRするとともに、喰丸小を活用したチャレンジショップやマルシェ等を通して、本村の魅力を発信し、賑わいを創出していきます。さらに、国道401号博士峠バイパスの開通を見据え、水芭蕉としらかばの杜敷地内の間伐や下草刈りなどによる森林整備を行い、景観の保全を図るとともに、遊歩道や木橋、建物などの修繕工事や、新たな案内看板設置により利便性を向上し、多くの方に足を運んでいただけるよう、魅力ある観光施設の整備に取り組んでいきます。
有害鳥獣被害の軽減については、新年度も県会津坂下農業普及所により選定された鳥獣被害対策モデル集落に、見回りや物品購入等に対する財政面での支援を継続し、持続可能な体制の構築に向けて積極的に協力していきます。また、既に地域ぐるみで実施している集落等に対しては、より効果的な進入防止対策となるよう、関係機関の協力を得ながら情報提供を行うとともに、広域的な対策が困難な集落に対しては、課題解決に向けた意見交換を行いながら、集落の実情に即した鳥獣被害対策を推進します。さらに、集落等が実施した電気柵設置による被害軽減のための取組や、個人による電気柵の導入、ワナ猟免許や銃猟免許の取得、情報通信技術を活用した電気柵の維持作業省力化の実証、箱ワナの整備やくくりワナの購入などについても、支援を継続します。

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