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特集 スポーツの“チカラ”~スポーツ立市よこて10周年~(1)

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秋田県横手市

10thスポーツ立市よこて
育み、賑わい、深め、誇れる、スポーツのまちよこて

▽スポーツ、楽しんでいますか?
文部科学省が令和4年度に行った『スポーツの実施状況等に関する世論調査』によると、普段運動不足を感じる㆟は76・2%、感じない人は21・8%という結果となりました。一方、自身にとって運動・スポーツはどの程度大切かを聞いたところ、『大切』とする割合は71・8%となり、多くの人が普段の生活の中で運動をしたり、スポーツ観戦をしたりといった関わりを大事にしていることが分かります。スポーツには、健康増進、ストレス解消、地域コミュニティの活性化、さらには多くの人に夢や希望を与えるなど、多くの『チカラ』があります。

▽スポーツでまちを元気に
平成25年3月、初の議員提案による政策条例として『横手市「スポーツ立市よこて」でまちを元気にする条例』が制定されました。条例では、行政のスポーツ分野に限定せず、福祉や健康、食、子育て、観光などのあらゆる分野が連携し、市民とともにスポーツをキーワードにした、元気なまちづくりと地域活性化を推進することが明記されています。
『スポーツ立市よこて』を宣言してから今年で10年。今回の特集では、横手市のこれまでの取り組みと、スポーツの多様な素晴らしさについて紹介します。

■スポーツ立市よこての取り組み
▽スポーツで育む 健康立市
年齢や性別、障がいの有無を問わず、すべての市民が、生涯を通じてスポーツに親しみ、体力、興味、関心などに応じたスポーツによる健康づくりに取り組んでいます。モルックやボッチャ、スマイルボウリングなどニュースポーツの大会や、障がいを持つ方でも参加できる大会を開催しているほか、市内に3カ所設置している健康の駅では、気軽に・いつでも運動できる環境を整えており、利用される方の健康状態や目的に合わせた健康づくり・体力づくりをサポートしています。

▽スポーツで賑わう 交流立市
スポーツ施設はもとより、市の豊かな自然、歴史、文化、温泉などあらゆる地域資源を活用し、観光ビジネスなどと関連付けた全国大会の誘致およびスポーツイベントの積極的な開催に取り組んでいます。近年では、首都圏の大学のバスケットボール部や硬式野球部の合宿が行われているほか、プロスポーツも誘致しており、レベルの高いプレーを間近で見る機会を創出しています。また、全国からレベルの高いチームを招待し市内小中高生との交流試合も行っており、スポーツを通じた市民相互の交流が活発に行われています。

▽スポーツで深める 協働立市
四季折々で多様なスポーツを気軽に楽しめる環境を創出するため、各種スポーツ施設の適切な整備、管理および活用について、市の特性を踏まえた知恵を出し合い、適切な役割分担のもと、持続可能な運営に取り組んでいます。市内各地にある体育館やグラウンドなどのスポーツ施設は連日多くの市民、スポーツ団体に利用されているほか、現在、新しい横手体育館の建設や天下森スキー場周辺の整備も予定されており、誰もが『プレーする・観る・応援する』ことができるワクワクする空間づくりにも取り組んでいます。

▽スポーツで誇れる 文化立市
スポーツ人口の増加を進め、全国や世界に誇れる選手および指導者の育成を図り、地域が一体となって応援することにより、スポーツを介した連帯感や郷土意識が高められる文化土壌の醸成に取り組んでいます。野球やバドミントン、バレーボールをはじめ多くの競技でプロ選手を招いて子どもたちとの交流や技術講習を行うなど、スポーツのレベルアップにも努めており、スポーツの競技力向上にも寄与しているほか、横手市全体でスポーツを応援する機運の醸成にも取り組んでいます。

■スポーツには地域を元気にする“チカラ”がある
スポーツの楽しさを伝え、誰もが気軽にスポーツに親しめる環境を作るために市が行うスポーツに関する事業への協力や、住民の求めに応じたスポーツの実技指導・助言を行う『スポーツ推進委員』。今回は、スポーツ推進委員を50年以上続けた小場健一郎さんに、市のスポーツ振興への思いを伺いました。

▽横手市スポーツ推進委員 小場健一郎さん
1948年、平鹿町生まれ。高校卒業後、農業に携わる仕事に就きながら、19歳で体育指導委員(スポーツ推進委員の旧称)に就任。以後、現在まで56年にわたりスポーツ推進委員として市のスポーツ振興に尽力。

スポーツ推進委員に就任してから50余年、さまざまなスポーツイベントに携わってきました。私が住む平鹿地域はかつて町民運動会や夫婦・婦人バレーが盛んで、その運営に関わる中で、スポーツが老若男女に浸透することで地域が元気になることを実感してきました。スポーツは『勝利』や『強さ』にばかり目が行きがちですが、スポーツの素晴らしさの根底はそうではありません。運動をすることでいかにいつまでも健康的な生活を送れるか、そしてスポーツが常に身近にあり、スポーツを通じて地域の皆さんが気軽に集まれる環境があるか。高齢化や地域コミュニティの縮小が叫ばれるなかで、スポーツの果たす役割は非常に大きいと思っています。スポーツ推進委員の皆さんとはかねがね、子どもからお年寄りまで無理せず楽しくスポーツができる環境が大事であると議論してきましたが、今の横手市はそういった土壌ができつつあると思います。実はニュースポーツの県大会などを横手市でできないかと考えていて、実現すればさらに横手市も盛り上がると思います。この年齢になると引退を考えるときもありますが、横手市のスポーツ振興のため、まだまだがんばりたいですね。

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