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議会だより No.192 「12月定例会」(3)

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茨城県八千代町

■町政を問う!一般質問に10名が登壇
▽安静地区の雹による被害について
大久保 武(おおくぼたけし)議員
[質問]
去る10月25日、今まで経験したことのないような雹が安静地区で発生し、白菜、レタス、キャベツなどの農作物に甚大な被害を及ぼしました。農家の方々からは、猛暑、水不足、資材の高騰などで大変苦しい思いをして生産した農作物が、出荷直前で被害に遭い、とてもがっかりしているとの話を多く聞きました。町の対応を伺います。

産業建設部長:町としては近年頻発している自然災害などのリスクへの備えとして、農業経営収入保険制度加入促進支援事業を実施しています。内容としては、保険料の2分の1、上限5万円の補助を行っています。令和4年度では、106名の加入者に対し、524万円の支援を実施しました。令和5年度においても699万円の予算を計上し、収入保険の加入促進のチラシについても各行政区へ回覧しています。これらの収入保険は、全ての農産物を対象に、自然災害をはじめとする農業者の経営努力では避けられないさまざまなリスクによる収入減少を補填するものです。なお、今回の降雹被害においても収入保険に加入している方々については、救済の対象となっています。
今後においても、収入保険の加入を促進し、農業者の経営安定化につなげていければと考えています。

町長:茨城県内に、独自に農作物の被害に対して支援を行っているところは確認できませんでした。しかしながら、八千代町は総生産額250億を超える農業の町ですので、町独自で見舞金制度というものを作れないかと考えています。制度を作るには、法的根拠、他産業との均衡した考え方など、さまざまな課題があります。現在、担当者に全国まで枠を広げて事例研究をするように、指示を出しています。

▽小中学校の教員の再任用について
榎本 哲朗(えのもとてつろう)議員
[質問1]
昨今、教員を目指す人が少なくなっているという話を耳にします。定年退職した教員が再任用で教鞭をとられています。また、再任用の教員が担任を持つこともあると聞きます。60歳代で低学年の子どもたちを相手にするのは体力的に大変厳しいと話していました。現状をお聞きします。

教育長:再任用は勤務形態により、勤務内容が決まっています。担任ができるのは、フルタイム勤務の教員です。勤務形態は、本人の希望を最優先に決定しています。
今後も、勤務意欲のある再任用の方々を広く求めていきたいと考えています。

[質問2]
小中学校では、特別支援学級を利用される生徒がいます。担当する教員はどのように決めているのでしょうか。また、特別支援学級の生徒の保護者からは、担任の教員の指導や授業内容について、評判の良い声が多数を占めています。しかしながら、学校全体としての取組に不満があるといった声も聞こえてきました。八千代町の特別支援学級に対しての取組について伺います。

教育部長:特別支援学級の担任は、校長が、特別支援学校教諭免許状を所持、または取得中の教員を優先して充てています。
町の指導としては、県教育委員会と町教育委員会の共催で毎年実施される特別支援教育集合指導管理職研修や、町教育研究会特別支援教育研究部による研修、県における管理職研修の中で特別支援教育についての指導をしています。さらに、翌年度の特別支援学級の在籍の適否を検討するための教育支援委員会や毎月実施している校長会及び教頭会の中で指導をしています。また、今年度より経験豊富な特別支援教育指導員を配置し、週1回各学校を巡回し、特別支援学級に関する指導や相談業務を行っています。

▽新たな財源確保ネーミングライツについて
大里 岳史(おおさとたけし)議員
[質問]
ナイター設備の設置の要望から6年が経ちましたが、実現されていません。しかしながら、事業費を伴う要望をするならば、その財源についても議論するべきです。そこで、新たな歳入確保事業、ネーミングライツを提案します。近隣自治体でも導入実績があり、以前は施設の名称変更に対する反対意見も多かったようですが、現在は、施設の維持管理費を確保する手段の一つとして取り入れられています。
八千代町でスポーツをしている子どもたちの環境は決して良いとは言えません。私は少しでも良い環境でスポーツに取り組んでほしいと思っています。ナイター設備もですが、私は、地方大会の予選で使用してもらえるようなグラウンド、野球場を作っていただきたいです。町の未来を担う子どもたちの豊かな心、健やかな体の育成のために、ネーミングライツ導入による、民間事業者の活力は重要であり、協力してくれる企業は必ずあると考えます。また、導入の際には町長自らトップセールスをしていただきたいです。

町長:以前、私が八千代町の生徒のサッカー応援をした際のことですが、その時見たグラウンドは、ナイター設備付きで、人工芝のコンパクトできれいな施設でした。このような施設で、子どもたちにスポーツに取り組んでもらいたいと感じました。
現在、ネーミングライツはスタジアムだけでなく、歩道橋や道路、トイレにまで導入されています。このような事例があることから、大きな競技場などをもたない本町においても導入しやすい制度です。私は、事業者提案型のネーミングライツが、八千代町には適していると考えています。また、導入の際には、企業誘致やふるさと納税などと同様に、私もトップセールスという形で、臨みたいと思います。

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