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《check!!防災特集》伊那市 新しい防災気象情報を使ってみよう

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長野県伊那市

(1)気象庁発表…気象庁から発表されている土砂災害や洪水災害の警戒に関する情報を表示します!
(2)総合情報…雨量や天竜川の水位の状況が分かります!
(2)雨の実測情報…市内34カ所の連続雨量を、地図上で確認できます!(詳しくは下記)
(3)水位…釜口水門や天竜川沿いの水位を、地図上で確認できます!(詳しくは下記)
(4)伊那市の天気…伊那市の天気予報を表示しています。24時間先までの予測も表示します。日頃からお天気チェック!
(5)雨雲の様子…今後の雨雲の動きと降水量予想分布が確認できます。事前に確認し、避難行動や自主防災組織の活動に役立てましょう!
(6)河川カメラ…天竜川沿いの河川カメラで河川の状況を見ることができます。上の「(3)水位」と併せて活用しましょう!

市では、これまで市内外15カ所に設置した雨量データを提供していましたが、近年の災害を経て、市民の皆さんへの迅速かつ活用できる情報提供や避難行動の促進を図るため、総合的に災害リスクが確認できるデータ提供の体制をつくりました。
本年も雨の災害が心配される季節が近づいています。「伊那市防災気象情報」をご活用ください。

■台風や長雨の時に、こんな活用を
▽個人・家族で
災害リスクの高まりを調べ、事前の備えや避難行動を考えるきっかけとします。

▽地区で
役員の参集や避難場所の開設といった防災活動の準備や、声かけなど、避難支援のための体制づくりを始める参考にします。

スマホでも確認できます
市公式ホームページからご覧いただけます。

■[(2)雨の実測情報]を活用しましょう!
市内および近隣で、現在までにどのくらい雨が降ったかを(地図下のボタンをクリックして)数値およびグラフでお知らせします。連続雨量によって色分けして表示され、危険度を把握することができます。
例えば、連続雨量30mmを超えた場合は、災害発生の危険性が高まってきますので、自宅周辺や地区の降雨状況を確認し、安全な行動を取るようにします。

▽ポイント!「連続雨量」
雨の降り始め~降り終わりの累積雨量です。観測点において10分間雨量が0.5mm以上となった時点を降り始めとし、10分間雨量0.0mmが連続で6時間続いた時点を降り終わりとし、その時点で連続雨量をリセットします。
「今どれだけ降っているか」も大切ですが、雨が降り始めてからの雨量を確認して、「これまでにどれくらい降ったのか」「災害の危険がある雨量だ」という感覚を持ちましょう!

■[(3)水位]を活用しましょう!
水位観測所ごとに、あらかじめ設定された基準によって色が変わります。「(6)河川カメラ」と併せて活用してください。
近くでは晴れていたり、降雨が少なかったりする場合でも、上流域で大雨が降ったときや釜口水門等の放流量が増えたときは急な増水に備えます。河川で定められている基準の水位に達していなくても、降雨状況を見ながら、洪水への備えを早めに行いましょう。特に中小河川では、豪雨時には急激に水位が上昇しますので、注意が必要です!

■新しい「伊那市防災気象情報」の強化した点・特徴はこちら
▽雨量観測体制の強化
近年の気象予報は大変精度が上がっていますが、伊那市は広い面積と複雑な地形であるため、各地区の状況が大きく異なります。
そのため、できるだけ多くの地点のデータを集めることが重要です。これまで設置していた雨量計に加え、新しく設置した雨量計や市以外で設置している雨量計を活用することで、より詳しく広い範囲で、災害の危険性を把握できるようになりました。

▽切れ目のない観測体制
昨年度、仙丈小屋・塩見小屋・西駒山荘に気象観測計を設置しました。また、中山間地にも新たに8カ所の雨量計を設置しました。すでに設置している平地部の雨量計と複合的に観測することで、上流域で降った雨の影響を市全体で確認できるよう整備しました。
上流の雨は下流に流れます。より広い視野で災害の危険性を予測します。

■知っておこう 豊かな自然と災害リスク
伊那谷は東に赤石山脈(南アルプス)、西に木曽山脈(中央アルプス)がそびえ、中央部を天竜川が流れる大自然に抱かれています。
しかし、自然環境が豊かであることは同時に、災害リスクが高い地域であることを忘れてはいけません。
(1)山岳地域は造山運動による隆起のため、斜面崩壊の危険が高い。
(2)天竜川から山岳地域までの段丘崖は風化しやすい花こう岩が多く、土砂災害の危険が高い。
(3)河岸段丘は、天竜川や三峰川の土砂堆積や多数の支流からの水位上昇による洪水・浸水の危険が高い。

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