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国際交流員がモンゴルを紹介!〔連載〕ジャルガルのほのぼの日記

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静岡県伊豆の国市

第63回 モンゴルの英語教育

皆さん、サェンバェノー(こんにちは)。
雨の中にきれいに咲き誇るアジサイの花を毎日見ていても飽きることがないですが、青空が恋しくなる今日このごろ、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
モンゴルは梅雨の季節がないので、この時期と続けて暑い夏は、どうしてもふるさとが恋しくなります。今頃のモンゴルは気候もだんだん暖かくなり、小学校低学年の子どもたちはもう夏休みに入っています。外で遊ぶ子どもたちの声で街の中は賑やかになっているでしょう。小さい時は夏休みが始まれば田舎のおじいさんのところへ行くのが当たり前で、共働きの両親は安心して仕事をしていただろうと思います。自由時間が多くなり、たくさん遊べるからと喜んでいましたが、蒸し暑い日本の学校の夏休みが1カ月だけで、みんな頑張っている姿を見ていると、モンゴルの学校の3カ月という長い夏休み期間を見直した方が良いのでは、と思うときもあります。
ウランバートル市内には私立・国立小中高校は259校あり、36万4,488人の生徒が在学しています。そのうちソンギノハイルハン区内には35校(国立27校、私立8校)があり、6万4,851人の生徒(小中高校生)が在学、教員および事務職員は3,555人います。モンゴルでは、外国語として英語を小学校5年生から学習するのですが、私立の学校では1年生から英語学習を始めることが多いです。子どもに小さいときから英語を学ばせたい保護者は、私立の学校を選択するようです。そのため、小学5年生から勉強し始める国立校の生徒と、私立校の生徒との間で、中高等学校を卒業するときには大きな差が生まれています。また、ウランバートル市内の国立学校でケンブリッジ国際認定校は増えつつあり、5月には新たにソンギノハイルハン区の第151番学校が認定校になったそうです。
先月、モンゴル政府が英語を第二外国語として導入する改正法案を提出したことをきっかけに、国民の中で賛否両論が巻き起こっています。私立か国立かに関係なく子どもたちに平等の環境を与えていないことが政府に対する反論の主な理由です。モンゴル人としてのアイデンティティ継承のためにも1年生ではなく3年生からが良いのでは、という議論も交わされています。
それでは、バヤルタェ(さようなら)。

問合せ:協働まちづくり課
【電話】055-948-1412

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