～食事・治療・歯・薬・介護を考える～教えて!健康のコツ

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小笠袋井薬剤師会　その57

運動がもたらすさまざまな効果

■運動で生活の質を向上
厳しい暑さが和らいできました。スポーツの秋ともいわれるこの季節、少し体を動かしてみませんか。運動を行うことで心身ともに健康で豊かな生活を送ることができ、生活の質の向上につながります。
習慣的な運動により、虚血性心疾患、高血圧、糖尿病、肥満、骨粗しょう症、結腸がんなどのり患率や死亡率が低下し、メンタルヘルスや生活の質の改善に効果をもたらすことが認められています。また、収縮期血圧を2〜5mmHg、拡張期血圧を1〜4mmHg低下させるともいわれています。さらに、血中脂質値に好影響を及ぼしたり、脳の神経伝達のバランスを整える神経物質の1つであるセロトニンが活性化して不安や抑うつ感などを改善したりすることが分かっています。

■3種の運動で健康づくり
健康づくりの運動の種類を3つ紹介します。

○有酸素運動
全身を使った運動によって酸素を取り込み、筋肉を働かせることで身体を動かすための基本的な体力や持久力を身につけ、心肺機能も鍛えられます。
具体的には早歩きのウォーキング、ジョギング、自転車、ラジオ体操、水泳、エアロビクスなどの「楽に行える」〜「息が弾みややきついと感じる」強度の運動です。

○ストレッチング
筋肉の柔軟性を高めることは、運動時におけるけがの予防や運動後の疲労回復に役立ったり、血行が促され肩こりや腰痛などの改善やリラックス効果もあったりします。
反動をつけずに伸ばす筋肉を意識するのがポイント。伸びていると感じるところで静止して、息を止めずにリラックスしながら10秒間伸ばします。

○筋力トレーニング
運動を行うための筋力の向上、歩行・立位などの姿勢を保つための筋力の維持を図ることができます。いすから立ち上がる運動やつま先立ちをして下ろす運動、スクワットなどがあります。

■無理のない範囲で取り組みを
運動は健康に大事と分かっていても、なかなか運動する時間が取れないかもしれません。無理のない範囲で日常に組み込んでみましょう。日ごろから速く歩く、乗り物やエレベーターなどを使わずに歩くようにするなど、ちょっとしたことでも体を動かすことができます。

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問合せ：小笠袋井薬剤師会
【電話】22-7120