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自治体の皆さまへ

病院だより

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北海道中頓別町

皆さん、こんにちは。病院の古武(ふるたけ)です。夏の季節は登山やキャンプ、釣りなどをされる方も多いのではないでしょうか?その他にも野外作業、農作業で草むらや野山に入られる方もおられるでしょう。病院におりますとマダニに咬まれて受診される方がちょくちょくいらっしゃいます。そこで今回はマダニに咬まれてかかる病気についてのおはなしです。

◆マダニに咬まれてかかる病気について
マダニがウイルスや細菌などをもっている場合、そのマダニに咬まれた人が病気を発症することがあります。具体的にはライム病・回帰熱・ダニ媒介脳炎・エゾウイルス熱などの病気の原因となる病原体を保有していることがあり、咬まれることでこれらの病気に感染することがあります。北海道内で過去に患者が確認されている主な病気の概要は下表の通りです。

これらの病気にかからないようにするには、とにかくマダニに咬まれないようにすることが大事です。特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性が高まります。草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくすることが大切です。
屋外で活動した後は早めに入浴し、マダニに咬まれていないかよく確認して下さい。特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。マダニは皮膚の柔らかい部位を好んで咬みます。
マダニ類の多くは、数日から、長いものは10日間以上吸血しますが、咬まれたことに気がつかない場合も多いと言われています。吸血中のマダニに気がついたら、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりするおそれがあるので、早めに病院で処置を受けるようにしてください。
また、マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意をし、上の表に書いてあるような症状が出てくる場合は病院で診察を受けて下さい。受診の際は、いつ、どこを咬まれたか、山などに行ったかを教えてもらえると助かります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。ではまた。

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