文字サイズ
自治体の皆さまへ

出張版病院広報誌「ひだまり」Vol.5

19/56

静岡県焼津市

外科・副病院長 風間(かざま)伸介(しんすけ)
・日本外科学会専門医・指導医
・日本内視鏡外科学会ロボット支援手術認定プロクター

■開腹手術から体にやさしい手術へ
大腸がんの手術は、ここ20年ほどで大きく変化しました。
以前はお腹を10~15センチ切開して行う「開腹手術」を行っていましたが、最近ではお腹に小さな穴を数カ所開けて行う「腹腔鏡下(ふくくうきょうか)手術」が主流となっています。
この手術は体への負担が少なく、出血量も少ないため、早く回復することが期待されます。

■ロボット支援下手術の登場
最近では、腹腔鏡下手術よりもさらに負担の少ない方法として、ロボットを使った「ロボット支援下手術」が行われるようになりました。
当院もこの専用のロボット支援下手術システムを使用しています。このシステムには、3D映像を見ることができる高画質なカメラや、供えられた多くの関節があり、執刀医の指・手の動きの通りに器具を操ることが可能となります。
また、大腸がんの手術のように臓器などが密集している場所では繊細な操作が必要ですが、ロボット支援下手術では、執刀医の手の震え(カメラでいう手ぶれ)が自動的に取り除かれて手術機器に伝達されます。これにより、従来の腹腔鏡よりもさらに複雑で繊細な手術操作が可能となります。
しかし、すべての患者さんにこの手術が適しているわけではありません。患者さんの具体的な状態を考慮し、最適な手術方法を選択する必要があります。

■最適な手術方法の提案を
当院では2019年から泌尿器科で、2022年から産婦人科でロボット支援下手術を開始し、これまでに202件(6月末時点)の実績があります。
また、今年6月から直腸がんでこの手術を開始しました。現在は従来の開腹手術や腹腔鏡下手術、そしてこのロボット支援下手術、いずれの方法が適しているかを総合的に判断して、患者の皆さんやご家族へ手術方法の選択肢を提案できるよう努めています。
なお、今後、結腸がんに対するロボット支援下手術の準備も進めており、近日中に開始する予定です。

〔大腸・肛門外科外来〕
2023年4月から外科で大腸肛門の専門外来も開設しました。大腸がんなどの大腸・肛門疾患の手術適応患者向けの外来です。ぜひご利用ください。
また、受診の際は、外科外来へ電話で予約してください。
外来日:毎週木曜日
時間:8:00~13:00

市立総合病院ホームページ 外科 紹介ページ
〔二次元コードは本紙またはPDF版をご覧ください〕

問合せ:市立総合病院 病院経営戦略課
【電話】623-3111(代)

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU