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ドクターヘリ運航1年 救急医療のさらなる充実・強化を目指して

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香川県

2022年4月にドクターヘリの運航を開始してから1年がたちました。医師と看護師が現場にいち早く急行して診療を行い、適切な医療機関に迅速に搬送することで、命を救ったり、後遺症を軽減することに役立っています。2023年4月から岡山県、7月から四国3県との相互応援も開始し、救急や災害における医療体制のさらなる充実・強化を進めています。

■予想を上回る出動件数
2022年4月18日の運航開始から23年3月末までの出動件数は306件と、当初の運航見込み243件を大きく上回りました。そのうち患者がいる現場に急行する「現場救急」が190件、傷病者を医療機関から別の医療機関へ搬送する「施設間搬送」が116件。香川の地域性から小豆島など島しょ部への出動が半数近くを占めています。
これまで、事故などで緊急を要する傷病者が発生した場合、救急車などで搬送していましたが、ドクターヘリの導入により、医師が現場で救命処置を施すとともに、適切な医療機関まで迅速に搬送することで、後遺症の軽減に寄与しています。施設間搬送でも、以前は搬送元医療機関の医師が搬送先まで傷病者に付き添っていましたが、ドクターヘリに医師が搭乗しているので、付き添う必要はなく、安定した地域の医療体制の確保にもつながっています。

■近県と連携し、より機動的に
ドクターヘリの出動中に緊急性の高い搬送案件が発生した場合や、大規模災害の発生などに備え、県は2023年4月から岡山県、7月から四国3県との相互応援を開始しました。
これにより、本県ヘリの出動中に別の搬送案件が発生した場合でも、岡山、徳島、高知の各県ヘリが現場に急行し、基本的に香川県内の病院へ搬送します。一方、本県ヘリの出動対象地域は、県内全域に加え、岡山県南部、徳島県全域、高知県北東部に拡大しました。
他県のヘリにも出動を要請できるようになったことで、医療のセーフティーネットが広がりました。今後、他県との連携を強化し、救急医療体制のさらなる充実・強化を目指します。

◯香川県と岡山県、四国3県ドクターヘリとの相互応援について
《香川県から》
岡山県南部
徳島県全域
高知県大豊町、本山町

《岡山県から》
香川県全域

《徳島県から》
香川県全域

《高知県から》
観音寺市、三豊市、琴平町、まんのう町

《愛媛県との応援体制》
災害時

◆第一線で活躍する若きスペシャリスト
◯フライトドクター
《現場では「頭は常に冷静に」》
~県立中央病院 髙橋 悠(たかはしゆう)さん~
現場で命を救うために全力を尽くしている消防隊や救急隊の方々からバトンを受ける私たちの任務はとても重要です。周囲の人に不安を与えないためにも、頭は常に冷静にして、的確な判断ができるよう心掛けています。

《患者の社会復帰の架け橋に》
~香川大学医学部附属病院 宍戸 肇(ししどはじめ)さん~
フライトドクターは総合医と専門医の両面が必要。医療資源が限られた現場で、スタッフと協力し、傷病者やその家族に配慮しながら、救命だけでなく、社会的復帰を目指した治療を行うための架け橋になれることにやりがいを感じます。

◯フライトナース
《より多くの患者を救いたい》
~県立中央病院 松田 唯(まつだゆい)さん~
消防の方から「ドクターヘリが来てくれた時の安心感は忘れません」とうれしい言葉をもらいました。隣県との連携により、重複要請にも対応できるようになりました。これからも、より多くの患者を救えるように頑張りたいです。

《患者の立場に立った看護を》
~香川大学医学部附属病院 久本 清加(ひさもとさやか)さん~
現場に到着するまでの限られた時間の中でいかに冷静に情報を集めて準備をするかが、患者さんの安全な搬送につながると思います。切迫した環境でも、常に患者さんの立場に立った看護が提供できるように心掛けています。

問い合わせ先:医務国保課
【電話】087-832-3256

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