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令和5年度 施政方針(2)

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香川県土庄町

■第1の柱 地域資源と人とで築く、産業振興とにぎわいのまちづくり(1)
昨年実施した住民アンケートでは、土庄町の良いところは、「自然や文化などの地域資源や人とのつながり」であるとの意見を多くいただきま
した。こうした面を生かし、見てみたい自然、体験してみたいアクティビティ、味わってみたい特産品などを充実させ、小豆島ブランドを確立・強化することにより産業の活性化を図り、交流・関係人口を拡大するとともに、移住・定住施策にもつなげ、人口減少の抑制を図っていきます。また、オフィスや企業の誘致に努めるほか、企業・大学との連携・協働活動を各種産業の活性化に結び付けていく方策を探るなど、さまざまなつながりから産業の広がりを促進し、にぎわいのあるまちづくりを目指します。

土庄町の主要産業の一つは、観光産業であります。しかしながら、コロナ禍や担い手不足により、観光関連施設は大きな痛手を被っており、観光産業の再建が急務となっています。行政としても、アフターコロナに向けた観光誘客施策や持続可能な観光施策を推進していく必要があります。
こうした状況を踏まえ、「小豆島とのしょう観光協会」は、発展的に「小豆島観光協会」と一本化することとし、包括的に小豆島・豊島地域全体の観光施策を強力に推進してまいります。
そして、観光庁のモデル事業の採択を受けた「持続可能な観光推進事業」に小豆島町とともに取り組み、国内外から選ばれる観光地を目指します。
また、新たな観光資源になりつつあるアウトドアについて、地域提携しているアウトドアメーカーとのさらなる連携を図り、小豆島全体をとらえた体験型ツアーの造成にも取り組んでいきます。
令和元年、日本遺産に認定された「海を越え、日本の礎を築いたせとうち備讃諸島」につきましては、2市2町連携のもと、継続して事業に取り組み、さらなる認知度向上、地域及び観光産業の活性化を図ります。昨年、映画化されたアニメ「からかい上手の高木さん」は、土庄町を舞台としたご当地アニメとなり、多くのファンが聖地巡礼として訪れるなど、町の知名度やイメージの向上、本町への経済効果に大いに寄与し、大変ありがたく思っています。令和5年度も、小豆島まつりとのコラボイベントを実施するとともに、関係者及び団体との連携を強化し、アニメを活用した観光施策を推進してまいります。
今月15日には、神戸市、高松市、小豆島町との2市2町による連携・協力に関する協定を締結しました。この2市2町は、航路によって結ばれており、2025年に開催される予定の「大阪・関西万博」や「瀬戸内国際芸術祭2025」の折には、国内外からの誘客が期待できますので、幅広い人的・物的交流が生まれるよう、プロモーション活動や受け入れ体制の充実を図っていきます。
私は、土庄町にとりまして、北部の観光開発は、誠に重要であると考えています。埋もれた観光資源をブラッシュアップし、北部にも人を呼び込む流れを生み出すため、北部の観光拠点である大坂城残石記念公園において、新たに地域おこし協力隊を採用し、石の歴史を物語る文化財と観光の両方の視点から、地域の活性化を検討していきます。
これらの事業により、土庄町が持つ地域資源や強みを結び付け、点から線へ、そして面へと広げることで、交流人口及び関係人口の拡大や滞在型観光につなげ、小豆島・豊島地域の観光経済の再生と活性化を図り、ひいては、活力に満ちた島づくりと、その持続的発展を目指します。

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