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令和5年度 施政方針(3)

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香川県土庄町

■第1の柱 地域資源と人とで築く、産業振興とにぎわいのまちづくり(2)
次に、雇用対策としましては、昨年10月、土庄・小豆島両町及び各町商工会などで構成する「小豆郡地域雇用創造協議会」が発足しました。同協議会を主体として、島の主要産業である観光と食品製造業を中心に、デジタルを活用した情報発信等の強化による企業や地域の魅力向上、人材育成及び就職促進の支援を主な取り組みとする「島ワークプロジェクト」を進め、魅力ある働く場所や人材の確保を図っていきます。
旧土庄高校校舎を改装中の「とのたる館」においては、いよいよ令和5年度からレンタルオフィスの供用開始を予定しています。「とのたる館」では、レンタルオフィスのほか、サテライトキャンパスやシェアオフィスも整備する予定で、幅広い年代の町民と企業や学生との交流の場としても活用していきたいと考えております。

商工業・サービス業の振興を図るため、令和4年度に販路開拓支援事業を立ち上げました。これは、展示会への出展や商談等に幅広く使える補助金で、5年度も引き続き、意欲のある事業者を支援していきます。そのほか、物価高騰等対策支援事業も継続し、地域経済の再生・活性化を図っていきます。
6月には、「第3回全国そうめんサミット2023in小豆島」が開催されます。関係団体及び小豆島町とスクラムを組み、小豆島の特産品である素麺の魅力を全国に発信し、需要の掘り起こしと地場産業の発展を図ります。

農林業の振興としましては、次世代を担う農業者である認定農業者や認定新規就農者に対し、農業経営や機械設備等の導入を支援し、担い手及び働く場所の確保を図り、安定的な農業経営の推進、農業生産の維持・拡大に努めます。
荒廃農地等を活用するため、基盤整備や栽培管理・加工に必要な施設及び機械の導入を支援し、経営耕地及び営農拡大を図り、6次産業化や地域農業の活性化につながるよう努めます。
いちご、アスパラ、花きなどの戦略産品の出荷に係る輸送費を支援し、事業者の負担軽減及び競争力強化を図り、雇用の拡大に努めます。
農地及び農村環境の保全や施設の長寿命化を図る活動に対する支援及び有害鳥獣被害の軽減対策にも継続して取り組み、農業従事者の意欲向上と耕作放棄地の解消を図っていきます。
地産地消及び地域資源を活用した活性化の推進として、地域おこし協力隊を増員し、地元との連携のもと、小豆島オリーブ牛、小豆島いちご、小豆島みかんなどのブランド産品、そして、豊島棚田での農業プロジェクトにおける産品力の強化や商品開発、情報発信や各種イベントに取り組み、地域農業の活性化、6次産業化、担い手の確保に努めます。
森林環境の保持や担い手の育成に向け、間伐や下刈りなどの森林管理や松くい虫やナラ枯れ被害に対する防除事業に継続的に取り組み、健全な森林の保全を図るとともに、森林整備促進基金を積み立て、間伐木材の利用促進や担い手確保などに有効活用します。

水産業の振興としましては、漁業経営の近代化を促進するため、漁協が行う漁業施設整備を支援し、高品質な水産物の安定的な生産と、働く場所の維持・確保に努めます。
また、各漁協や漁業者、さらには包括協定を結ぶ大学と連携し、漁業の魅力、小豆島島鱧をはじめとする水産物の情報発信やブランド力の向上に取り組み、消費及び販路拡大、担い手の確保を図っていきます。

次に、移住・定住の促進についてであります。令和5年度の新規事業として、若者や子育て世代の定住及びUターンを促進するため、新たに住宅確保に対する助成を行います。なお、引き続き、小豆島町、NPO法人、地域おこし協力隊と協働し、移住に関する情報発信、移住希望者への支援や助言、空き家の利活用促進等に取り組み、移住者の受け入れ体制の充実、地域力の向上を図っていきます。
さらには、奨学金を活用して大学等を卒業後、Uターンし、郡内の事業所に就業している方に対して、奨学金の返還を支援する制度を新たに創設いたします。これにより、返還を実質的に免除することで、地域の雇用及び人材の確保を図ります。
また、包括協定を締結している大学4校の活動拠点である「夢すび館」に加え、先ほど触れました「とのたる館」のサテライトキャンパスも活用し、大学をはじめ地元の小豆島中央高校及びNPO法人との連携を深め、地域おこし協力隊と協働で域学連携事業を充実させることにより、地域の受け皿体制の基盤強化や学生と地域・企業の接点強化に努め、地域の課題解決や魅力の発見につながるよう取り組んでまいります。

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