多文化共生vol.30

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■月には何が住んでいる?
今年9月29日は旧暦8月15日の十五夜、「中秋(ちゅうしゅう)」でした。
十五夜のお月見は、中国から周辺の国々に伝わった風習で、中国やベトナムでは「中秋節」と言い、祝日とされています。
お月見と言えば、日本では「月見団子」ですが、中国やベトナムでは餡が入った丸く平たいお菓子「月餅(げっぺい)」を食べます。中秋前、店頭には小豆やナツメ、ゴマ、塩漬け卵など、いろいろな種類の餡が入った月餅が並びます。
また、韓国で中秋は「秋夕(ちゅそく)」と呼ばれ、「松餅(そんぴょん)」が代表的な食べ物です。松餅は団子に小豆や栗、すりゴマと砂糖を混ぜたものなどを包み、松葉を敷いた蒸し器で作ります。
日本や韓国では月に住んでいるものと言えばうさぎですが、中国ではうさぎのほかにも仙女「嫦娥(じょうが)」や嫦娥が変じた「ガマガエル」が住んでいると言う伝説もあります。また、ベトナムでは、ガジュマルの木とその下で休む男性がいると言われているそうです。
皆さんもぜひ、月がきれいな夜に月を見上げ、何が見えるか想像してみてください。

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