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9月定例市議会 市政概要報告(2)

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鳥取県境港市

■共生社会の実現
外国人材の方々が、少しでも早く地域に馴染み、安心して暮らせるよう、やさしい日本語での様々な情報発信、日本語教室の開催のほか、国際交流員による通訳や相談等の支援を継続して行っています。
また、本市在住の外国人等を対象に境港市のいいところ、好きなところを写した写真のコンテストを5月に初めて開催しました。応募作品については、撮影者のコメントを添え、みなとテラスで展示し、外国人が抱く境港市への想いを市民の皆様に感じていただき、相互理解が深まりました。
7月には、44人の技能実習生等が境港総合技術高等学校の生徒や市民ボランティアの方々と、日本の料理づくりや浴衣の着付け、七夕飾り等の日本文化を体験し、楽しみながら相互に交流を深めました。
8月は、ベトナムからの国際交流員ダム・ゴック・クァンさんが講師となり、「親子ベトナム教室」を開催し、小学生の親子に、ベトナムの子どもたちが中秋節で遊ぶ提灯作りを通して異文化に触れていただきました。
8月10日、4年ぶり、21人目となる中国・琿春市からの国際交流員、金燕(キン・エン)さんが着任しました。
本市と琿春市は、本年、友好都市提携30周年を迎えることから、10月、琿春市から代表団を招き、記念式典を開催することとしています。
30周年事業の一環として、7月には、境高等学校で中国語を学ぶ高校生と、琿春市で日本語を学ぶ高校生との間で、オンライン交流を実施しました。将来を担う若い世代の交流を促進することで、今後も末永く交流をしてまいりたいと考えております。

■観光振興
本年1月から8月20日までの水木しげるロードの入込み客数は、約94万人、前年比151%でありました。特にゴールデンウィーク中の、5月4日は、3年9カ月ぶりに1日の入込み客数が4万人を超えたほか、先月11日から15日までのお盆の時期は、前年比202%・約9万2千人にお越しいただくなど、コロナ禍前の賑わいが戻りつつあります。
4年ぶりに水木しげるロード周辺をメイン会場として開催した「みなと祭」には、約4万5千人の方が来場され、ステージイベントや花火大会など、賑わいあふれる夏祭りを楽しまれました。
水木しげるロード誕生30周年を迎えた7月には、記念式典を開催したほか、「音声ARアプリ」を活用し、ロードを探索するイベント「夜の妖怪ぶらり旅」を実施するとともに、新作アニメ「悪魔くん」の先行上映と声優などによるトークショーを行いました。
水木しげる記念館は休館中でありますが、11月9日には「悪魔くん」の全世界に向けたオンデマンド配信が開始され、同月17日には、映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」が公開されます。
引き続き、境港観光協会や水木しげるロード振興会をはじめ地域の方々と連携しながら、わくわく感を高める情報発信を行い、誘客促進に取り組んでまいります。
水木しげる記念館の再整備につきましては、5月に既存建物の解体工事を終え、6月に着手した建設工事は、8月、基礎工事が完了しました。現在、建築物の骨組となる鉄骨工事を行っており、順調に進捗しているところであります。
なお、展示業務については、9月中の契約締結を予定しております。
また、建設工事現場の仮囲いには、アニメ「悪魔くん」や映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」のビジュアル等が迫力あるサイズで描かれており、多くの皆様に楽しんでいただいております。
クルーズ客船につきましては、国際船の寄港が3年4カ月ぶりに再開し、3月22日のウエステルダムを皮切りに、8月20日までに18回の寄港があり、約1万7千人が境港市を訪れました。なお、本年は、11月までに28回の寄港が見込まれています。
米子鬼太郎空港においては、本年から米子・羽田便が、1年を通じて1日6便運航され、新型コロナウイルス感染症の5類移行などにより、7月末時点の利用率が61%と、前年同時期を11ポイント上回り、利用状況は順調に回復しております。
また、国際チャーター便が、3月の台湾便を皮切りに、4月にはソウル便、さらに7月には香港便と、続けて運航されました。
定期便の再開が望まれる中、7月3日、鳥取県知事が韓国エアソウル社の社長と面会し、10月25日から4年ぶりに、ソウルとの定期便が再開されることとなりました。
引き続き、鳥取県や境港管理組合、中海・宍道湖・大山圏域観光局など、関係機関とともに、国内外から圏域への誘客促進に取り組んでまいります。

■水産業の振興
令和5年上半期の境漁港における水揚量は、マサバ、マイワシ類等の豊漁により8万1千トン余で、前年比112%、水揚金額については、136億2千万円余、前年比116%でありました。
マグロ漁は、5月25日から7月19日まで行われ、水揚量は1千トン余で、前年比102%でありました。また、昨年に続き、大きさは、80キロ台が主体で、脂の乗りも良く、市場の評価は良好でしたが、外国産や養殖マグロの流通量が増えたことなどから、平均単価は過去最高値であった昨年より下がり、水揚金額は18億5千万円余で前年比88%でありました。
6月18日には、「境港まぐろ感謝祭」が4年ぶりに開催され、約6千人の方が来場されました。昨年供用開始された2号上屋を活用した初めての大型イベントとなり、境漁港エリアの賑わい創出となりました。
また、8月29日には、境港水産振興協会会長及び山陰旋網漁業協同組合組合長とともに国に対して、本市水産業の維持・向上にとって極めて重要である「TAC(漁獲可能量制度)における追加配分や配分枠見直し等に、より迅速・柔軟に対応する仕組みの構築」及び「民間の冷凍・冷蔵施設の増築・更新などに対する支援の拡充」について、要望してまいりました。
境漁港の高度衛生管理型漁港・市場整備につきましては、「かにかご上屋」が完成し、8月、新たな漁期の始まりにあわせ供用開始されました。残りの施設整備も進められており、令和7年度に整備が完了する予定と伺っております。
「Sea級グルメ全国大会in境港」につきましては、8月の実行委員会において、来年11月9日・10日の2日間、竹内団地の境夢みなとターミナルの南側駐車場をメイン会場、夢みなと緑地をサブ会場として、開催することが決まりました。竹内南地区全体が賑わうイベントにしたいと考えており、プロモーションを含む計画策定費用にかかる補正予算を今議会に提案しております。
なお、10月末に開催される静岡県沼津市での全国大会には、市内のNPO法人が開発された「境港海鮮いぶし丼」を、本市の代表グルメとして決定し、大会に出品していただくこととしております。

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