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【ほけレポ】保健レポートvol.38 ~”まめ”にいかいや!江府町~

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鳥取県江府町

・まめ=元気という意味。
・保健師、栄養士、健康運動指導士が毎月、いのちと健康を守るための情報をお届けします。

みなさん、こんにちは。
今月の「ほけレポ」では『地域医療研究部』の活動について報告します。

■地域医療研究部とは
鳥取大学医学部の『地域医療研究部』は、将来医師、保健師や看護師などの医療従事者をめざす学生で構成されたサークル活動です。地域をフィールドにした家庭訪問等の調査により地区保健活動を行っています。平成30年度から令和4年度までの5年間は、池の内自治会にご協力いただき、フィールドワークを続けてきました。5年間の活動の中で、高齢化のすすむ地域の実情や認知症、介護の問題など、さまざまな課題を住民の皆さんと一緒に語り、考えました。
家庭訪問やアンケートでは『住み慣れた自宅で最期まで暮らしたい』『そのためには健康であることが必要』『趣味や生きがいを持ち、楽しく無理せず生活したい』など、自身のこれからの暮らしについて前向きな意見が多くありました。

一方で、『自分の考えはあるが、家族とは話し合えていない』という意見や、介護経験者の方からは『介護を受ける人の思いを、もう少し聞いておけばよかった』という意見もありました。介護が必要となるまでに、本人や家族が希望や意思を表明する方法や家族と話し合う場が必要であると感じられる結果となりました。
地域医療研究部はこの結果をもとに、独自のエンディングノートの試作を行いました。追加や修正ができるように、白紙のページも綴じこんだ作りになっています。令和5年3月25日に開催した座談会にて、試作されたエンディングノートを実際に書いてみました。「自分の歴史はここには書ききれんなあ」などの思い出話や、「パスワードは書いてもいいの?」など質問が出たりなど、にぎやかな座談会となりました。

会に出席された武地先生は、自身の遠距離介護の経験から「父は希望を何も言わなかったので、家族で忖度しながらの介護だった。本人にとっても家族にとっても、振り返ったり書き残すというのは大切なことなのでエンディングノートをうまく活用してほしい」と挨拶されました。
江府町で学んだ学生たちが巣立ち、地域医療に深く関心をもった医療従事者が活躍してくれることが町のねがいであります。
池の内自治会の皆さん、5年間にわたりご協力いただき本当にありがとうございました。

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