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〔南大隅町地域おこし協力隊活動報告〕さいなんたん協力隊だよりVOL.75(令和5年8月)

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鹿児島県南大隅町

■『子どもたちに伝える大事さ』地域おこし協力隊 福元信一郎
2年間で子どもたちと辺塚を通じて関わってきました。
大学生を辺塚だいだい農業体験で受入れ、辺塚だいだいの美味しさを知ってもらいました。小学生には地域おこし協力隊の活動・南大隅町の魅力を講演したり、遠足で辺塚を案内しました。今年度からは、佐多の保育所で食育として関わり、一緒に畑を耕し野菜づくり・田植えをしました。子どもたちは初めて入る田んぼを楽しんでいました。また、今後は木育活動でも保育園・学童をお手伝いしていきます。
夏休みになり、佐多児童クラブの子どもたちと、辺塚産ハチミツと辺塚だいだいを使ったドリンクの試飲体験教室を行いました。それぞれに個性が強いため苦手な子と大好きな子にハッキリと分かれましたが、シロップにして試したところ皆色々試しながら美味しく飲んでいました。家庭でも作れるだいだいシロップ、夏バテ予防になりそうで元気にすごして欲しいです。
2年間で地元の先輩方に辺塚・南大隅町の事を多く学びました。高校入学を機に子どもたちは南大隅町を離れていく方が多くなります。学業を終えた子どもたちが子どもの頃の楽しかった事を思い出してまた南大隅に戻って暮らしたいと思えるように、今後も学びながら次の世代に地域の魅力を伝えていくことが大切だと思います。
今年・来年度も子どもたちと深く関わっていきたいです。

■『小さな出会いから』地域おこし協力隊 原田志穂子
私が所属する「NPO法人風と土の学び舎」は、東京農大卒業後南大隅町に移住した梅木涼子さんが、地元農家の方と共に立ち上げた団体です。涼子さんは在学中に農家さんたちと出会い南大隅に惚れ込み、その後サークル仲間を引き連れ何度も訪れるようになりました。そのうちサークルでは南大隅町での農業実習が恒例となり、それがきっかけで移住をした人も多くいます。私は移住前にこの話を聞き、周りを巻き込む力を持つ涼子さんと、愛の受入れを続けた農家さん方が時間をかけて築き上げてきたものの大きさに感動しました。
みなさんは「すみっこ留学」をご存知ですか。専業農家でNPOのメンバーでもある池之迫博さんが発起人で、「町外の方が南大隅で働き、地域の方の生き方に触れることで、お互いに学び合う」滞在プログラムです。今回私も運営側として関わらせていただきました。
3期生は新潟から来た高橋歩実さん。農業や林業をする傍ら、色々な行事にも参加し、地元の方との交流を深めていきました。当初1か月の滞在予定でしたが、歩実さんからの強い希望で延長することに。約1か月半の間、全力で南大隅町を味わっていました。私は移住してすぐに歩実さんと出会ったため、これからもずっと一緒にいられるような気持ちでいましたが、先日とうとう卒業式がありました。一生懸命で働き者の歩実さんの式には、なんと38人もの方が集まりました。ハーモニカ演奏や活動報告、卒業証書授与と大変盛り上がった夜でした。これから青年海外協力隊としてアフリカのガボンへ行くという歩実さんと、3年後にまたここで会う約束をしてお別れしました。
出会いが出会いを生み、大きな化学反応を起こしてきた南大隅町。歩実さんとの出会いがこれからどんな出会いを生んでいくだろう、と楽しみになりました。

問い合わせ先:役場企画観光課
【電話】24-3113

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