ヤングケアラーとは、「大人と同じように責任を担って家族のお世話や介護、家事などを日常的に行っている18歳未満の子どもたち」のことをいいます。お手伝いとは違って「せざるを得ない」環境にあり、責任を伴います。
この記事をきっかけに、ヤングケアラーについて考えてみましょう。
■ヤングケアラーってどんな人たち?
・障がいや病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている。
・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている。
・障がいや病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている。
・目の離せない家族の見守りや声かけなどの気づかいをしている。
・日本語が第一言語でない家族や障がいのある家族のために通訳をしている。
・家計を支えるために労働をして、障がいや病気のある家族を助けている。
・アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している。
・がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている。
・障がいや病気のある家族の身の回りの世話をしている。
・障がいや病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている。
出典:厚生労働省
■本市のヤングケアラーの現状は?
市では、令和4年9月から10月にかけて市内在住の小学校5、6年生、中学生、高校生世代の方に生活に関するアンケート調査を行いました。
その一部をご紹介します。
→ヤングケアラー実態調査について、詳しくは市ホームページをご覧ください。
※(4)は、中学生・高校生世代のみに調査しています。
■「ヤングケアラーとお手伝いは、別物です」
家事や買い物と聞くと、お手伝いと一緒だと考える人もいるかもしれません。しかし、ヤングケアラーは、年齢や成長段階に見合わない負担や責任を負い、日常生活に支障が出るほど長時間にわたって家族のケアをしています。
近年、話題になりつつあるヤングケアラー。勉強に励んだり、部活動に打ち込んだりするなど、子どもとしての時間が取れない子どもたちがいます。小さい頃から当たり前のように家族の世話をしているので、自分がヤングケアラーだということに気付いていません。あなた、もしくは、あなたの近くにいる人が、もしかしたらヤングケアラーかもしれません。子どもが子どもらしく過ごすため、ヤングケアラーに関心を向けてみませんか。
問合先:本庁社会福祉課相談G(内線2367)
【電話】20-6343(相談専用電話)
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