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自治体の皆さまへ

自分らしく生きられる社会を目指して ~ジェンダー平等推進~(1)

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鹿児島県 薩摩川内市

■ジェンダー平等って?
毎日の生活の中で、男性の役割、女性の役割が決められていて、窮屈に感じたり、どうしてだろうと思ったりすることはありませんか。
性別で判断されてしまうことで、一人一人が持っている能力を発揮できなかったり、可能性が狭められたりなど、人権が尊重されないようなことが起きることがあります。
一人一人の経済的な自立と幸せの追求、そして、持続可能な誰一人取り残さない社会づくりのために、ジェンダーに基づく無意識の偏見や、固定的な性別役割分担意識を解消し、ジェンダー平等を推進することは、とても大切なことです。

■意識は変わってきているけれど…
鹿児島県が実施した最新の県民意識調査では、男女共に固定的な性別役割分担に対する意識の変化が見られます。しかし、家庭における実際の役割分担については、家事、育児、看護・介護などのケア役割は、依然として妻に偏っている現状があり、「意識」と「現状」に差があります。
また、国の調査から教育の分野でのデータでは、女性の大学や大学院への進学率は上昇していますが、男性の進学率と比べると依然として低い状況にあります。
例えば、「理系の分野は男性に向いている」「女性だから学歴は必要ない」などのジェンダーによる思い込みから、平等な学習機会を妨げていることがあるかもしれません。「その子らしさ」を基準にすることで、多様な選択ができ、将来の可能性を広げることにつながります。

◇大学(学部)の学生に占める女性の割合

(出典)文部科学省「令和4年度学校基本統計」
大学(学部)専攻の男女比では、理学や工学の分野で女性の比率が少なく保健の分野で多いなど、男女の偏りが見られます。

幼い頃から、男らしく・女らしくといつの間にか刷り込まれ、自分自身に対して性別によって「ねばならない」と強く思っていることはありませんか。
性別による思い込みで「こうあるべき」と、自分の気持ちを押し込めていたり、そのことで周りにも押し付けていたりしないかを考え、自分自身の考え方や行動に気付くことが大切です。

■女性活躍推進は働く場でのジェンダー平等推進
単独世帯とひとり親世帯が全体の世帯数の約半数を占め、共働き世帯が専業主婦世帯の3倍近くとなっています。家族の形や、価値観も多様化し、人口減少が加速化している社会の中で、女性活躍推進は、単に女性管理職を増やせばいいというだけの話ではありません。働きたいと希望する人が性別を問わず誰でも働ける社会を目指すものです。
これまでの「男性は仕事、女性は家庭」という固定的性別役割分担による男性中心を前提とした労働慣行では、女性がもっと活躍したいと望んでも、家事や育児の負担が女性に偏り、能力を生かせません。また、上司の無意識の思い込みにより、子育て中の女性への配慮が、本人の意に反して、意欲・能力を生かすことができないなど、企業にとって大きなマイナスとなるようなケースもあります。

◇女性の年齢階級別正規雇用比率(令和4(2022)年)

(出典)令和5年度版男女共同参画白書
女性の正規雇用比率は、25~29歳の約60%をピークに年齢とともに下がる「L字カーブ」を描いています。

また、出産をきっかけに女性が働き方を変える、もしくは、一度退職し、子どもが大きくなったら非正規雇用労働者として、再就職する場合が多い現状もあります。

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