令和5年度の事業概要

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令和5年度に実施する主な事業を、市民の皆さんの声と共に紹介します。
■みんなの期待
《子育て(child care)》
▽送迎用バスへの安全装置の導入支援
事業費：848万円
認定こども園・児童クラブの送迎用バスに、園児などの所在の見落としを防止する装置を装備するために必要な改修経費を支援する。

・児童クラブ利用者親子
中村　采子(ことみ)さん(29)・琉花さん(8)
「見落とし防止装置の設置で送迎バスの不安を解消」
認定こども園の送迎バスに園児が置き去りにされて死亡するという県外での事故に、胸が張り裂けそうな気持ちでした。不注意は誰にでもありますが、人の命に関わることなので、うっかりでは許されません。先生方の確認に加え、見落としを防止するための装置があれば、子どもを預ける不安が少しでも解消され、保護者の安心につながると思います。

《スポーツ(sports)》
▽国体・大会の開催に向けた取り組み
事業費：9億2,855万円
燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会の競技運営を行う。市民一体となった感動の大会になるよう、広報・啓発する。

・国体ボランティア
新谷　颯太さん(20)
「半世紀ぶりの地元開催県勢の活躍が楽しみ」
高校3年時にハンドボールの選手として国体に出場する予定でしたが、新型コロナの影響で延期に。出場の夢はかなわなかったので、今回はボランティアとして大会を支えます。全国から来た人たちが、霧島に来て良かったと思うような環境づくりに努めたいです。もちろん鹿児島県勢の活躍に期待しています。みんなで応援して、国体を盛り上げましょう。

《交通(traffic)》
▽AI活用型オンデマンドバス実証運行事業
事業費：2,373万円
スマートフォンなどで必要なときに予約でき、人工知能(AI)による最適なルートで運行するオンデマンドバスの実証実験を行う。

・バス利用者
上平田　和子さん(69)
「必要不可欠な移動手段を将来に残すために」
免許を持っていないため、夫が忙しい時など週に1回ほどバスを利用しています。夫も免許を返納する時が必ず来るので、公共交通はなくてはならないもの。利用するうちに顔見知りも増え、荷物を積むのを手伝ったり、情報交換したり楽しいひとときを過ごしています。実証実験で、地域の特性に合った手法や経路が見つけ出せたら良いですね。

《商業(commerce)》
▽霧島市商工業者融資支援事業
事業費：1億1,705万円
新型コロナウイルス関連融資を借り入れていた事業者が、該当融資の借り換えなどを行った際の保証料と利子の一部を助成する。

・霧島商工会議所　総括監兼所長
前田　義朗さん(58)
「市独自の支援制度で事業者の精神的負担軽減に」
霧島市は県下第2の都市。商工会議所としても融資に関する市独自の制度があれば良いと思っていました。新型コロナの長期化で、売り上げが回復する前に国の融資制度の返済時期が迫り、現在は物価高の影響も小さくありません。借り入れがあることは事業者にとって精神的な負担も大きいため、保証料と利子の助成があるだけでもありがたいですね。

《福祉(welfare)》
▽障害者手帳アプリ導入事業
事業費：0円
民間会社が提供するスマートフォン用アプリに障害者手帳情報を登録することで、公共施設などを利用する際の利便性向上を図る。

・障害者手帳所持者
植山　竜三(たつみ)さん(47)
「大事な障害者手帳をなくす心配もなし」
障害者手帳は福祉サービスを受けるためになくてはならないもの。混雑した場所では手帳を取り出すのにも一苦労で、大事な手帳を落とす心配もありました。忘れ物をしやすいので、必ず持ち歩くスマートフォンに表示できれば安心。手の力が弱い人や手帳を持っていることを知られたくない人にとっても便利になるのではないでしょうか。

《漁業(fishing industry)》
▽漁港整備事業
事業費：3,140万円
永浜漁港の施設整備により防災対策を図るとともに、漁港の機能充実と安全性・作業効率の向上による漁港集落の活性化を図る。

・錦江漁業協同組合筆頭理事
安木　髙治さん(66)
「整備で安心・快適な漁港に一日も早い完成に期待」
駐車場がなく、道幅も狭い永浜漁港。漁から戻ってきた際に、釣り人の車が無造作に停まっていることも多く、苦労しています。整備が進めば網などを修理するスペースができ、魚の荷揚げもしやすくなるので、完成が待ち遠しいです。高い防波堤も設置されたので、地域の安全性も向上。景色の良い永浜地区に住む人が増えたらうれしいです。

■もっと詳しく、まちの全体予算
◇全会計の歳出予算額比較(対前年度)
市の会計には、福祉や教育・道路整備など皆さんの生活に広く関わる「一般会計」、国民健康保険など特定の事業を行うために設けた「特別会計」、水道や病院など一定の収益性が求められる「企業会計」の三つがあります。
令和5年度の3会計全体予算は前年度比5.1%増の1,137億6,368万円となりました。

※増減率は千の位までを除して算出しています。

◇目的税などの充当事業
課税される人や使い道が特定される税金を「目的税」といいます。例えば「入湯税」は入湯客に課税され、観光振興などの経費に使われます。