くらし 新春対談 「地域の人事部」でつながる 学生とまちの未来

地域が一体となって企業の人材確保・育成・定着に取り組む「地域の人事部」※。その活動に対する思いを、代表の吉田正さん(株式会社ファミリー社長)と参加者の片桐一揮さん(愛知学院大4年)に、市長が伺いました。
進行役は、可児市ふるさと応援番組「いきマイ+(プラス)」でおなじみの丹羽光代さんです。(文中、敬称略)
※経済産業省が推進する「地域の人事部」の取り組みに基づく団体「中濃・東濃地域の人事部セントリンク」を指します。

■地域の人事部について
丹羽:あけましておめでとうございます。今回、どうしてお2人にお越しいただいたのでしょうか。
市長:地域の人事部についてだけでなく、吉田さんには地域の人事部の立ち上げへの思いや、実際に活動されての感想を伺いたく、お越しいただきました。片桐さんには参加した動機や率直な感想を伺いたいと思っています。
丹羽:地域で活躍している大人と学生が交流する場を提供する地域の人事部。どのような思いで立ち上げたのですか。
吉田:1つは、若い人たちに「働く」ということを身近に感じてほしいという点です。もう1つは、新卒採用の経験がない、あるいは教育方法が分からない中小企業の皆さんのお力になれればと思い、立ち上げました。
丹羽:昨年から行われているガクチカ合宿や社長居酒屋などの取り組みは、どういったものなのですか。
吉田:ガクチカ合宿は就職活動の面接などでよく聞かれる「学生時代に力を入れたこと」、いわゆる「ガクチカ」をつくれるような、貴重な経験の場を提供したいと考え企画しました。この企画の背景には、可児市は小中高校生向けの取り組みは多いのですが、大学生向けのものは少ない状況がありました。そこで、合宿を通じて地域について真剣に考えてもらう場をつくりたいと考えました。また、合宿に参加したメンバーが企画する「0距離企業展」もあり、可児市の約20社の企業と高校生・大学生が出会う機会を提供しています。今年は2月11日に開催を予定しています。
社長居酒屋は、高校生や大学生、社長・従業員、一般の人が自由に参加してコミュニケーションをとるイベントです。
丹羽:活動に参加したきっかけや理由を教えてください。
片桐:大きく3つあります。1つ目は、就職活動で、アピールできる経験を増やしたかったからです。2つ目は、地元への関心です。可児市に20年以上住んでいますが、地元の企業のことを意外と知らないなと感じていました。具体的な事業内容が分からない会社を知るきっかけになればと思いました。3つ目は、地域の活性化イベントに興味があったからです。元々、文化創造センター・アーラで行われている舞台などの運営にも関わっていて、何かもっと広くやってみたいと思っていました。吉田さんに声をかけていただき、これは実現できるチャンスだと感じて参加しました。

■活動を通して
丹羽:参加してみてどうでしたか。
片桐:企業の皆さんと触れ合う中で「意外と身近なものが可児市でつくられている」という発見がたくさんありました。また、ガクチカ合宿を通して同じ志を持つ学生同士のつながりもでき、充実した合宿になりました。
丹羽:地元企業に対しての印象は変わりましたか。
片桐:すごく変わりました。これまでは知らなかった企業の魅力を知り、もっと早く知っていれば「進学せず、可児市で就職していたかもしれない」と考えるほどでした。
丹羽:片桐さんのお話を聞いて、活動を企画した立場としての思いはいかがですか。
吉田:片桐さんの今の話し方や自信に満ちた表情を見て、初めて会った時と比べて、本当に成長したなと実感しています。親や先生以外の大人と関わることが若者の成長につながると考えていましたが、彼が立派になっている姿を見て、この考えに間違いはなかったと確信が持てました。
丹羽:お話を伺ってみていかがですか。
市長:学生も大人とつながる機会を実は望んでいたという話を聞いて、市だけではやり切れなかった部分だと気付かされました。地域の人事部の皆さんの柔軟な発想で、学生さんとのつながりを広げていただいていることが、とてもありがたいと思いました。

■取り組みを進めていくために
丹羽:地域の人事部の今年の抱負を教えてください。
吉田:まずはこの活動をたくさんの学生や大人に知っていただき、巻き込んで大きくしていきたいです。そして、地域のことについて本気で考える人の年齢を若年化させていきたい。高校生や大学生が本気で地域を考える、そのきっかけの年になればいいなと思っています。
市長:民間企業の皆さんも、地域活動をしようと思ってくださり、学生もそれに応え、積極的な活動をしてくれています。活動をもっと広げていただけるとありがたいです。

■可児市の未来について
丹羽:最後に、これからの可児市をどんなまちにしていきたいですか。
片桐:「地元で働く」という選択肢を、若い人たちにもっと考えてほしいと思います。現状として、友人の多くは県外に就職していますが、可児市に魅力を感じてもらうために、学生だけでなく大人とも関われるイベントがもっとできればいいなと思います。
吉田:子どもたちにとって「働くことが楽しそう」と思ってもらえるようなまちにしていきたいです。そのためにはまず、大人である私たちがキラキラと楽しく過ごし、全力で働くことを楽しみたいなと考えています。
丹羽:お2人と対談してみていかがでしたか。
市長:今まで私は市内の小中学校を訪問して可児の歴史などを話してきたのですが、片桐さんや吉田さんのような若い世代の人、特に片桐さんぐらい年齢の近い人から子どもたちに語りかけていただく方が、強く響くのではないかと思いました。今後、そのような機会をつくることができればいいなと思いました。また、市として地域の人事部を応援することで、活動のさらなる広がりが期待できるのであれば、一緒にやってみたいと思いました。

■対談の様子は、テレビやYouTubeでもご覧いただけます。
○ケーブルテレビ可児
詳細は本紙25ページ

○可児市公式YouTube「かにチャンネル」
1月9日(金)に配信予定
※二次元コードは本紙をご覧ください。

問合せ:広報情報課
【電話】内3323