- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県新城市
- 広報紙名 : 広報しんしろ ほのか 令和7年11月号
新城市には「新城市福祉従事者がやりがいを持って働き続けることができるまちづくり条例」があります。福祉に関わる仕事は多岐にわたり、私たちの生活に欠くことはできません。やりがいと魅力ある「福祉のお仕事」を隔月で紹介します。
「児童養護施設」では、家庭環境に恵まれない2~18歳までの児童と児童指導員・保育士が共に生活し、家庭的な雰囲気の中で児童の健全な成長と社会的な自立を支援しています。
小規模の宿舎に分散して暮らすことで、より一般家庭に近い環境を実現し、思いやりを養っています。
今回は、児童養護施設で働く「スーパーバイザー」の仕事を紹介します。
■お仕事をされている方にインタビュー
・スーパーバイザー 手塚 美幸(てづか みゆき)さん
◇この仕事に就いたきっかけは何ですか?
小さな頃から児童養護施設の職員には興味を持っていました。大学進学の際に出会った1冊の本が最終決断のカギとなりました。本に載っていた子どもの笑顔が素敵で、どんなことがあっても笑顔で過ごせる生活を共に作っていきたいと考えました。大学でいろいろな施設に行かせてもらい、子どもと毎日会話を交わすことができる小舎制の仕組みが自分がやりたいことだと考え今の仕事に就きました。
◇仕事の魅力とは?
この仕事を始めて19年。初めは子どもと直接関わる職員でした。4年前から今のスーパーバイザーの役職になり、親の支援や児童相談所との連絡調整、職員への支援、地域支援を行うようになりました。子育てには正解がなく、関係機関と共にどういう家族関係を築いていくかを模索し、組み立てて、どうしていくかを考えています。そして、家に帰ることができたり、家族と良い距離を取って自立をしていくようになります。人のできるところを見つけ、伝えて行くことがこの仕事の魅力です。
地域支援では訪問型の子育て支援ホームスタートを担当しています。ホームスタートとは、0歳~就学前のお子さんがいる家庭を対象に、ホームビジター(ボランティア)がご家庭に出向き、一緒に家事や育児、お話をし、家庭を支援する事業です。市民の力を知り、子育てをしている方の頑張りを知れたことが魅力であり、子育ては家族だけでなくいろいろな人に頼ってもいいんだよと伝えていけたらと思っています。
◇この仕事に興味のある方へのメッセージをお願いします。
児童養護施設と聞くと暗いイメージから入ることが多いかと思います。しかし、施設に訪れてくれるとイメージが変わったと言われる方がほとんどです。児童養護施設は大舎、中舎、小舎と形態もいろいろあります。生活全体を通して子どもを見ることができるのは児童養護施設の魅力です。子どもたちの力を目の当たりにしながら一緒に生活を楽しむことができます。地域支援では地域の方の力を感じ、自分の住む市の魅力を感じながら仕事ができます。職員サポートも手厚いので、1人で抱え込まなくていいんだということを実感し、子どもの支援の仕事をすることができます。
問合せ:こども家庭センター
【電話】22-9918
