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自治体の皆さまへ

謹んで新春の御祝詞を申し上げます

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佐賀県嬉野市

里山を照らすまばゆい陽光とともに、清々しい年の始まりをお迎えのことと存じます。世界各地で起こる紛争戦争、円安、物価高、各産業の人手不足など、先行き不透明感はあるものの、地域経済に目を向けると、西九州新幹線開業から1年余りが経過し、大いなる飛躍に向けた明るい兆しも見えてきました。伸びゆくまちの歴史の新たな一ページを共に創って参りましょう。
昨年9月、西日本で初めてとなる公道での自動運転車両の走行が実現したことは、新時代への胎動を象徴する一幕でした。JR嬉野温泉駅から温泉街を結ぶルートでの試験走行でしたが、将来的には市民の暮らしを支える移動手段としての活用も視野に、本格導入に向けた産官学連携による取り組みを今後加速します。メタバース(仮想空間)やAI(人工知能)を始めとする最新のデジタル技術を駆使し、確かな市場分析を基にした効果的な魅力発信を仕掛けていくことも可能となりました。
農業分野においても好機が訪れています。昨年8月に福岡県八女市で開かれた第77回全国茶品評会で、蒸し製玉緑茶の部と釜炒り茶の部の2部門ともに農林水産大臣賞と産地賞を受賞して11年ぶりの4冠達成となり、名実ともに日本一の茶産地の称号を得ることができました。市民一丸となって精力的にPRに動きます。また、塩田町に整備が進む施設園芸団地「スマートアグリ宮ノ元」では、研修を終えて就農した若い世代が、本市で新たな挑戦を始めたところです。好評につきすべての区画で入居予定のめどが立っており、今後は園芸団地の拡大とトマト、キュウリのブランド化、6次産業化、環境配慮型農業への転換などを通じて、農業を一大成長産業として位置付けて育んで参る所存です。
今年は国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会「SAGA2024」の開催年でもあります。本市ではレスリング、なぎなた、軟式野球、ボッチャの正式種目に加えてスポーツチャンバラ、武術太極拳、電動車いすサッカーの計7種目の開催が予定されています。嬉野市を訪れる多くのアスリートや関係者に心尽くしのおもてなしで感動を与えられるよう総力を結集します。市民の皆様もアスリートたちへの応援を通じて心を一つにしてまちを元気にしていきましょう。
次世代の人づくりへの投資も加速して参ります。移住・定住に向けた取り組みも奏功して昨年度は自治体の支援制度を活用した移住者は県内20市町最多の125人にのぼりました。折しも東洋経済新報社が行った「子育てしやすいまちづくりランキング」では全国9位となりました。24時間365日の医療体制や治安、子ども医療費18歳までの公費負担などが高く評価された形となりましたが、1人1台のパソコン環境を生かしたマンツーマンの英語教育の「オンライン英会話」に代表されるように質の高い教育や、きめ細やかな相談・支援体制をさらに充実することで実感に変えていく取り組みも本年は強く意識して参ります。
「うれしいを、いっしょに」。本年が皆様にとって「うれしい」をたくさん実感し、多くの人と分かち合えるような最良の一年となることを心より祈念申し上げます。

令和六(2024)年
元旦

嬉野市長
村上 大祐

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