広報ありた8月号で、町立小中学校適正規模適正配置審議会について、審議会の状況については随時お知らせしていくこととしていました。今回は、第2回から第5回までの審議の内容について、皆さまにお知らせします。
■第2回審議会(7月27日(木))
町内にある小中学校の現状を確認するために施設の視察をしました。学校によって施設の充実具合に差があること、古い学校施設の老朽具合に驚いた委員もいました。
視察後のグループ協議では、トイレの洋式化問題や学校の建て替えと修繕、魅力ある学校づくりや特別支援教育についてなど、さまざまな意見と質問が出されました。
■第3回審議会(8月24日(木))
事務局から、前回審議会の意見のまとめや質問への回答をした後、町の将来人口・児童生徒数の推移、中学校部活動の状況、町立学校の規模と学校規模によるメリットデメリットなどについて説明しました。
その後の協議では、審議会の根幹となる考え方の確認、学校が小規模化することで教職員が減り学力に影響するのではないかという不安、クラス替えができる最小の規模はどのくらいかなど、さまざまな立場からいろいろな意見が出されました。また、「学校の存続・統廃合について、いくつかのパターンを示してほしい」という意見が出ました。
■第4回審議会(9月28日(木))
学校の存続や統廃合について、有田町で考えられるパターンを複数想定し、それぞれのメリットと課題およびその対応策、実現するためにかかる経費の概算について、事務局から提示しました。提示したパターンは次のとおりです。
・小中学校6校を、現状のまま存続
・小中学校6校を、義務教育学校または小中一貫校1校に統合
・東地区の3校はそのまま存続し、西地区の3校を小中一貫校として統合
・中学校2校を1校に統合し、小学校4校はそのまま存続
・中学校2校を1校に統合、小学校は西地区の2校を統合
ここでは「義務教育学校や小中一貫校になると、現在の小中学校の枠組みはどうなるのか」といったものから、地域コミュニティに基づいて考えられる学校の統合、統合して通学距離が長くなる場合の対応といった具体的な課題まで、さまざまな論点から意見が出されました。
■第5回審議会(10月26日(木))
中学校2校の老朽化が進み、建て直しは避けられないことから、まずは中学校2校を現状のままそれぞれ建て直すか、それとも一緒にして建て直すのかという視点を軸に、2つのグループに分かれて協議をしました。その中で「西地区を小中一貫校にし、有田中学校は現状のまま存続する」といった意見や「中学校2校を統合する」という意見が出されました。
その後、協議の後半では、小学校の規模についても話し合ったところ「クラス替えができる規模は確保したほうが望ましい」「きめ細かな指導ができるので、小学校については小規模校が存続してもよいのでは」という意見が出されました。
詳しくは学校教育課
【電話】43・2324
<この記事についてアンケートにご協力ください。>