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西はりま天文台だより

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兵庫県佐用町

◆第41回 彗星がやってくる?
今年は年初から彗星が話題になっていました。とはいっても、望遠鏡や双眼鏡を使わなければ見えませんでしたが、もしかしたら肉眼で尾を引く姿が見られるかもしれない…そんな彗星が地球に近づきつつあります。その名は「紫金山・アトラス彗星」です。
彗星は「汚れた雪だるま」とも呼ばれます。これは、氷の表面に砂が付いているような本体の構造からきています。また、彗星といえば長い尾を思い浮かべる方も多いでしょう。彗星の尾には2種類あり、表面のガスが作る「イオンの尾(プラズマの尾)」と、塵が作る「ダストの尾(塵の尾)」です。彗星の尾は、太陽に近づくほど大きくなります。
10月中旬頃、西の空を探してみてください。0等星くらいまで明るくなるという予想もあります。大きな尾を引く「紫金山・アトラス彗星」を見ることができるかもしれません…と書いていたところ、彗星核の崩壊が進んでいるかもしれないというニュースが飛び込んできました。さて、どうなるでしょうか。彗星の予測は本当に難しいものです。

兵庫県立大学 西はりま天文台
天文科学専門員 竹内裕美

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