■地域共生と高齢化率
65歳から74歳までの人に「あなたは高齢者ですか」と尋ねると、多くの人が「気持ちはまだ若いのに」と思うのではないでしょうか。認識年齢(自分が思う年齢)は実年齢の80%が相場といわれています。65歳なら52歳です。実際と認識とではこうまでも違うのです。とても65歳で高齢者呼ばわりはできません。
令和5年度に町が実施した「健康と暮らしの調査」では、74歳から84歳までの41%、85歳以上でも32%が「現在就労している」と答えています。多くの人の元気度がうかがえます。では、だれがどのようにして65歳以上を高齢者と決めたのでしょうか。
実は1956年、国連で決められています。日本は世界一の長寿国ですが、世界的には65歳といえば十分な高齢者だからです。実態からはかけ離れていても、この高齢化率が様々な計画策定に使用されます。コークゼミでもこの数値がよく出てきます。多可町は2040年には県内で2番目に高くなるとまでいわれています。そろそろ数値よりも実態に目を向けてみてはどうでしょうか。
人口減少は早くから分かっていたこと。今こそ発想の転換です。65歳から高齢者という規定は現実的でありません。国際的にどうあれ、新しい基準を設けてはどうでしょうか。
■地域づくり講演会「もっと身近に成年後見」
参加無料
地域課題について学ぶ「コークゼミ・あったかは~とらいん」の公開講座です。どなたでも参加できます。
日時:9月12日(木)午後7時30分~
場所:ベルディーホール会議室
講師:NPO法人 市民後見たんば 代表 足立宣孝さん
申込先:総務課地域共生推進担当まで
問合先:総務課(地域共生推進担当)
【電話】32-2382
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