町では地方自治法やまちづくり基本条例第45条の規定により年2回、財政状況の公表を行っています。そこで今回は、令和5年度上半期(4月~9月)の町の財政状況をお知らせします。
今年度の全会計当初予算は、前年度比5億3,500万円増(+8.7%)の67億1,510万円となっています。予算規模の大きな公共事業として、消防庁舎再整備事業のほか、宮田地区配水管更新事業、倶知安厚生病院第2期整備費用負担事業、公営住宅改善事業(中央団地)、町道等整備改修事業(林道小花井線法面改修ほか)、橋梁長寿命化整備事業(小川橋ほか)などを実施しています。
さらに令和4年度からの繰越事業として、予算3,132万円を令和5年度に繰り越し、担い手確保・経営強化支援事業補助、堆肥センター攪拌(かくはん)機修繕事業、体育施設管理用車両購入事業を実施しています。
9月末時点の予算総額は、予算の補正により、全会計・繰越予算合わせて71億779万円となりました。
一般会計の当初予算は54億500万円(繰越予算含まず)で、前年度比2億8,500万円増(+5.6%)となっています。
また、9月末までに新型コロナウイルスワクチン接種事業のほか、燃油等高騰特別対策給付金事業、子育て世帯生活支援特別給付金事業、災害復旧事業などで3億3,327万円の予算の増額補正を行いました。
上半期(4月〜9月)の執行状況は、57億6,959万円の予算に対し、歳入で27億2,350万円が収入されています。
町の大きな財源である地方交付税が前年度比5,477万円の増額となり、町税は前年度比1,906万円の増額となっています。
今年度の当初予算においては、町財政の安定的運営や公共施設整備のため、4億6,873万円の基金(貯金)を活用する見込みです。今後の安定的・持続的な財政運営のために、歳入の確保・拡大を図るとともに効率的な歳出予算の執行によって、基金取崩額の圧縮に努めていきます。
歳出では18億9,505万円を支出し、各種公共事業のほか、教育・健康・福祉・産業振興などの事業を展開しています。町債(借金)返済にあたる公債費は、当初予算6億8,717万円で、前年度比1,196万円の減額となりました。
今後も事業の継続的な見直しを徹底し、歳出予算の効率的執行を図っていきます。また、町の維持発展に向けた必要な施策を展開し、かつ、将来負担を軽減していくため、中・長期的な視点により事業の優先順位付けを行い、計画的でバランスのとれた財政運営を行っていきます。
特別会計では国民健康保険や後期高齢者医療保険の安定運営のために必要な予算、安全でおいしい水の提供など水道や下水道に必要な予算を一般会計とは別の会計として経理しています。
5つの特別会計の当初予算の合計は13億1,010万円(繰越予算含まず)で、前年度比2億5,000万円の増額(+23.6%)となっています。また、簡易水道事業特別会計での水道施設井戸水量水質調査業務事業などにより、500万円の増額補正を行い、補正予算後の特別会計予算額は、13億1,510万円となっています。
◆一般会計の執行状況
◆特別会計の執行状況
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