■第35回 ウインターブルー
(担当:保健師 田中望美)
冬になると、何だか眠くてやる気が出なかったり、些細なことでイライラし辛くなることはありませんか。そんな秋から冬におこる気分の落ち込みは季節性情動障害と呼ばれる体の不調のひとつで、『ウインターブルー』ともいわれます。
その原因は、日光を浴びる時間の減少により、脳の心身を安定させるホルモンのバランスが大きく変化してしまうこと。ウインターブルーは誰にでも起こりうる体調の変化ですが、この不調を放置しておくと、うつ傾向が強まる可能性もあります。これらの不調に振り回されない予防法について紹介します。
■ポイント(1)幸せホルモン「セロトニン」を増やそう
セロトニンとは、心と体のバランスを整える伝達物質で、喜びや楽しさを感じ活動的になるために不可欠なホルモンです。光を浴びたり、運動などで増加するといわれています。
■ポイント(2)お休みホルモン「メラトニン」の分泌を正常に
メラトニンとは、体内時計を規則的に整え、私たちを睡眠へ導くホルモンです。朝、光を浴びると分泌が止まり、約15時間後に再び分泌され眠くなります。体内時計を崩さず良眠を得るためにも、朝起床後に光を浴びる習慣が重要です。
■家族で実践!4つのウインターブルー対策
[(1)積極的に光を浴びよう]
晴れた日は積極的に日光を浴び、目に光をいれましょう。日照が少ない時も、部屋で明るい照明をつけるなど、人工的な光でも効果があります。
[(2)バランスのよい食事をとろう]
栄養バランスのよい食事も、メンタルを整えるのに重要です。特に、大豆製品や魚肉類、野菜、乳製品など、カルシウムやビタミン類、タンパク質を十分に摂取することが、精神の安定に効果的です。
[(3)軽めの運動を取り入れよう]
運動によりホルモンの分泌が整います。冬の間も活動量が落ちないよう、体を動かしましょう。
[(4)誰かと話をしよう]
自分の思いを人に聞いてもらうだけで、心がすっきりし、問題が整理されたりして、苦しさから解放されることがあります。
この季節ならではの楽しみや趣味をもち、これから到来する寒い冬を乗り切りましょう!
■11月の保健・介護予防行事
○認知症物忘れ相談
13日(月)10:00~12:00 商業活性化施設ココワ研修室
20日(月)10:00~12:00 碧水地域支え合いセンター
○ヘルシー講座
13日(月)13:30~15:00 すこやかセンター
○男の料理教室
16日(木)10:30~12:30 公民館調理室
○秋の住民健診
24日(金) 7:00~ すこやかセンター
○にこにこベビーズ
30日(木)10:00~11:30 すこやかセンター
※変更になる場合がありますので、防災無線等でご確認ください。
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