子宮頸がんは30~40歳代に多いがんですが、近年20歳代後半にも増えています。
全国で毎年1万人以上の女性が罹患し、さらに毎年約3,000人が亡くなっています。また、30歳代までにがんの治療で子宮を失う(=妊娠できなくなる)方も毎年約1,000人いますが、予防が可能ながんの一つでもあります。
(出典 国立がん研究センター がん情報サービス)
◆原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染
HPVは、主に性交渉によって男女を問わず感染し、女性では子宮頸がん、男性では肛門がんや陰茎がんの原因となります。子宮頸がんは初期には全く症状がないことが多く、不正出血やおりものの増加、性交時の出血などの症状に気がついたときには、がんが進行していることも多いため、予防が大切です。
◆子宮頸がんの進行段階
正常
正常な子宮頸部の細胞
(1)HPVの感染
正常な子宮頸部の細胞にHPVが感染する
ほとんどが自然に消え正常に戻る
(2)HPVの持続感染
一部の人はHPVがなくならず、ずっと感染した状態になる
自然に正常に戻ることがある
(3)前がん病変
がんになる手前の状態(異形成(いけいせい))になる
自然に正常に戻ることがある→手術などの治療が必要
(4)子宮頸がん
前がん病変からがんになる
手術などの治療が必要
数年~十数年かけて進行する(HPVの型によって進行の速さが違う)
(参考 厚生労働省 HPVワクチンリーフレット)
◆予防は子宮頸がんワクチン プラス子宮頸がん検診で!
それぞれ対象の方には令和5年5月頃ご案内を送付しています。お申し込み・お問い合わせは保健福祉センター保健係まで。
【保健師 白川部真依子】
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