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自治体の皆さまへ

非核平和宣言のまちとして 長崎 親子記者事業に参加

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北海道大樹町

大樹町は平成4年に非核平和宣言をし、日本非核宣言自治体協議会に加入して親子記者事業に町民を派遣しています。
今年は大樹小学校6年生の古賀龍馬(こがりょうま)さんと父親の正啓(まさひろ)さんを派遣しました。古賀さん親子は11月4日に長崎県長崎市で取材活動を行い、新聞記事の作成を通して長崎の被爆の実相を継承し、平和の尊さを学びましたので報告書の内容をお知らせします。

■核兵器と戦争
核兵器は、とても恐ろしい無差別大量破壊兵器です。戦争は、絶対に選択してはいけない恐ろしい政治的選択肢です。この世に悪魔がいるとしたら、それは人間の心にしかいないのではないでしょうか。戦争は人を悪魔にしてしまいます。

■歴史と教育
侵略戦争を続けていた日本政府、当時の国民は軍事政権の行いを熱狂的かつ肯定的に受け入れ、否定的な意見は封殺される環境にありました。『教育も政治も対話を重んじて、偏った世論が醸成されないような時代にしてほしかった』という被爆者の言葉が印象的でした。

■被爆者の物語
お話を伺った伊藤さんは4歳で被爆し、周りに汚れた人がたくさん横たわっていた記憶があり、後にそれが焼けただれて息絶えた方々であったことを知ったそうです。その人たちが犬に食べられないように見張っている必要があったほどで、『世は地獄、人は鬼にもなる。それが戦争である』とのお話でした。原爆の被害者やその家族は、突然に命を奪われ、長い苦しみに耐えざるを得ない人生を送っており、生まれた時代が不運であったとしか言いようがありません。皆、ただ一度限りの大事な人生を歩んでいるわけで、それを人為的に地獄と化すことは罪であり愚かしいことだと感じました。

■平和と希望
世界のリーダーがやるべきことは平和の維持なのに、今現在も戦争のない世界になっていないことから、人類は成熟しているとは到底言えません。おそらく平和は座して得られるものではなく、エゴや利益での行動を制して、世界のたゆみない協力と努力がなければ得られないものなのだと思います。

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