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令和6年度教育行政執行方針(4)

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北海道森町

IV.社会教育推進の基本姿勢
「第4次森町社会教育振興中期計画」を基に、町民の皆様が生涯を通じて自ら学ぶとともに、多様な人たちと学び合い、つながり合いながら、豊かな心と健やかな体で潤いのある生活ができるよう、ニーズを踏まえた学習機会・情報提供の充実を図り、魅力ある社会教育の推進に努めてまいります。

V.社会教育推進の主要な施策の展開
1.豊かな心と潤いのあるまちを目指した社会教育の推進
町民の皆様の心豊かで生きがいのある生活に資するため、行事等については、参加傾向などを評価し、学び合いつながり合う魅力ある社会教育の推進に努めてまいります。
少子化をはじめとした家庭を取り巻く環境の変化に対応するため、子育てに関する多様な学習機会の提供を通し、家庭教育の充実に努め、情報共有や交流の場の充実、魅力ある地域資源を活用した体験や異世代間交流を通じ、青少年の社会性やボランティア精神、郷土への愛着と誇りを育み、社会への参加やまちづくりへ積極的に参画できるよう支援してまいります。また、二十歳を迎える方々の門出を祝すとともに成人の自覚を深めるため、充実を図りつつ誰もが参加しやすい成人式の開催に努めてまいります。
女性や高齢者の多様なニーズをとらえ、高齢化社会に即した学習機会や気軽に参加できる事業の工夫、高齢化・固定化しつつある各種団体への支援と育成に努めてまいります。

2.地域に開かれた文化・芸術活動と郷土文化の推進
文化・芸術活動は、町民の皆様にゆとりと潤いをもたらし、心豊かな生活の源泉となることから、文化協会や各種団体・サークルと連携した事業や発表展示の場の機会創出を図り、減少傾向にあるサークル団体等に加え個人での自主的活動が促進されるよう支援するとともに、質の高い優れた文化・芸術を幅広い世代に提供できるよう努めてまいります。
森町とゆかりのある静岡県森町、青森県外ヶ浜町との友好親善については、交流内容や方法についての検討を進めながら継続してまいります。
文化財の保護については、有形・無形の文化遺産を、次の世代に継承していくために、調査及び保存と活用を進めるとともに、文化財の価値や内容について、発掘調査事務所を利用した展示や遺跡見学会、文化財講座、デジタル技術の活用などを通じて、広く町内外へ発信してまいります。
国指定史跡鷲ノ木遺跡については、文化庁との協議を継続しながら、保存と公開を目的とした具体的な整備を進めてまいります。
また、世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の関連資産となる鷲ノ木遺跡への来場者増加を見越した見学機会の確保に努めるとともに、引き続き追加登録を目指し継続した取り組みを行ってまいります。

3.幅広いニーズに応える生涯学習拠点施設の充実
公民館については、地域活動や各種団体、サークル活動の拠点であると同時に、町民の皆様が生涯を通じて自ら学び、多様な人たちと学び合い、つながり合う生涯学習の拠点施設として、適切な維持と運営を心掛けてまいります。
公民館・役場庁舎を軸とした複合施設建設の本格的な検討を進めておりますが、それに併せ現在の社会教育施設の老朽化が進んでいることから、社会教育施設長寿命化計画を基に、今後の整備を進めてまいります。
各種講座・サークル活動については、参加者の高齢化や減少が進んでいることから、町民の皆様の学習ニーズを的確にとらえ、楽しく安全に学ぶことができるよう、ライフスタイルに合わせた講座の企画・運営や情報発信に努めるとともに自主的な学習や各種団体・サークル活動の支援を強化してまいります。

4.図書館機能の充実による読書活動の推進
読書活動の推進については、町民一人一人の学習を支援し、潤いのある生活の一助となるものと考えます。
森町の地域資料を始め、一般図書の蔵書管理について図書館システムを活用し、利用者の方の利便性向上と、見やすく分かりやすい図書情報の発信に努め、利用しやすい運営の工夫を図ってまいります。
図書に親しむきっかけや自ら学ぶことができる環境づくりのため、ブックスタートや幼稚園・学校・関係機関と連携した事業の実施とともに、「第4次子どもの読書活動推進計画」を基に、児童図書の充実、移動図書配本事業や幼稚園、学校と図書館司書との連携を図り、子どもたちの感性や情操を育んでまいります。

5.健全な心身を育てるスポーツ活動の推進
スポーツ振興については、ライフスタイルの変化に伴い健康意識が高まるなか、町民だれもが健康で健やかな日々を過ごせるよう、スポーツに親しみ気軽に楽しむことができる環境づくりに努め、森町スポーツ協会やスポーツ推進委員と連携を図りながらスポーツ教室や各種大会を企画し、スポーツ振興の推進に努めてまいります。
所管する社会体育施設の老朽化が進んでいることから、各施設の今後の方向性について検討を進めていくとともに、施設利用者安全確保の観点から施設改修等の必要性を見極めながら、各施設の適切な維持管理に努めてまいります。
少年スポーツについては、子どもたちがスポーツに触れ合うことはもとより、スポーツを通じて体力の向上だけではなく、社会のルールを学びながら他者への思いやりの心を育む機会となるよう、引き続きスポーツ少年団活動等への奨励・支援に取り組んでまいります。
高齢者スポーツについては、それぞれの目的や体力を考慮しながら、スポーツを楽しみ生きがいのある明るく豊かな毎日を送ることができるよう、老人クラブ連合会等と連携しながら、軽スポーツの普及・推進を図り、健康・体力の保持増進に努めてまいります。

VI.結び
「はじめに」で触れた「互いの発想や新たな発想を受け入れ、そこから進展させる力」は、座学だけでは得がたいものと考えます。自らが活動を通し、多様な人たちとつながり合い、学び合うことが必要です。
そのため一人一人が自分の考えを発信できる場が重要です。そうした場においては、身近なところから新しく考えを積み上げることを尊重したいと考えます。
重視したいのは、一人一人が体験によって感じ、考え、学ぶ活動です。その活動は互いの学びを深め、まちを活性化する源になるものと考えます。町民の皆様とともに、人がつながる場づくりを図ることができるよう環境を整理したいと考えます。
まちづくりと人づくりは、表裏一体です。資源を生かし、未来につながるまちの姿について発想を積み上げ、教育行政を進めてまいります。
町民の皆様並びに町議会議員の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。

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