■北海道の冬に備えよう
北海道ではこれから本格的な冬を迎えますが、冬に地震や津波が起きると、一般に夏よりも被害が大きくなると言われています。
その要因として、まず暖房器具の使用によって火災が発生しやすくなること、積雪の影響による屋根からの落雪や家屋の倒壊、急傾斜地でのなだれなどが挙げられます。
また、冬に津波が発生した場合は、海上に浮かぶ流氷や陸上にある雪や氷の塊などが漂流物となって押し寄せ、建物が破壊されるなどの被害が発生することがあります。
そして何より、寒冷地では避難のための身支度に時間がかかり、路面や吹雪などの状況によっては移動にも時間がかかるほか、ライフラインが停止した場合は、自宅や避難所などでの寒さ対策も必要となります。
ですので、水・食料の備蓄以外にも、電気に頼らない暖房器具や、防寒着・防寒シート・毛布・使い捨てカイロの用意、揺れによる屋根からの落雪やなだれ等を想定した避難経路の確認、普段からの整理整頓など、いざというときのためにできる準備をしておきましょう。
問合せ:稚内地方気象台
【電話】0162-23-2679
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