■体がかゆくないですか?
今回は「皮膚(ひふ)そう痒症(ようしょう)」のお話です。
皮膚にブツブツや赤みなどがなく、見た目は何でもないのにかゆみを感じる病気が皮膚そう痒症です。
原因は大きく分けると3つあります。
(1)皮膚の乾燥
(2)内服薬の影響
(3)内臓の病気
この中で最も多いのが皮膚の乾燥(乾燥肌)です。
■乾燥肌の主な原因
▼加齢
加齢により、皮膚のうるおいを保つ皮脂などの物質が減少することで、皮膚の乾燥が起こります。
乾燥が進むと表面の角質にひび割れが起こり、皮膚のバリア機能(防衛機能)が下がり、かゆみを感じやすくなります。
皮膚の皮脂量は50歳頃から加齢とともに減少していきます。
▼生活環境
寒くなり空気が乾燥する秋から冬にかけては、汗や皮脂の量が減るため皮膚が乾燥します。また、暖房によりさらに湿度が下がることも乾燥肌の原因になります。
また不適切な入浴方法も乾燥肌を作ります。
■かゆくならないための対策
・部屋の温度を上げ過ぎないようにしましょう。
・洗濯物を干したり、加湿器を利用したりして部屋の乾燥を防ぎましょう。
・入浴は、ぬるめのお湯で短時間にしましょう。
・洗うときには素手や柔らかい綿のタオルで優しく洗いましょう。
皮膚をゴシゴシこすらないことも大切です。かゆいところをこすると、そのときは気持ちいいのですが、必要な皮脂を取り去ってしまい、角質を傷めてしまうため、あとでかゆみが強くなります。
・保湿剤を含んだ塗り薬も効果があります。気になる方は医療機関で相談しましょう。
(文責:福島町国民健康保険診療所やまゆりクリニック 光銭 健三)
問い合わせ:福島町健康づくり推進協議会(福祉課内)
【電話】47-4682
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