経年により劣化したブロック塀や基準を守らないで造られたブロック塀は、地震の時に倒壊する恐れがあります。ブロック塀の倒壊は、人的被害を発生させるだけでなく、道路をふさぎ、避難や救助活動の妨げにもなります。
ブロック塀や組積造の塀(石造やれんが造など)には建築基準法に定められた基準があり、塀の所有者は基準を守るとともに塀を安全に管理する責任があります。道路に面した塀が敷地内にある方は、安全性を確認し、災害に備えましょう。
点検の結果、危険が確認された場合は、速やかに補修・撤去などを行い、通行者への注意喚起もお願いします。
◆ブロック塀点検のチェックポイント
以下の項目を点検し、ひとつでも不適合があれば危険なので改善しましょう。まず外観で1〜5をチェックし、不適合や分からないことがあれば、専門家に相談しましょう。
1 塀は高すぎないか
・塀の高さは地盤から2.2m以下か。
2 塀の厚さは十分か
・塀の厚さは10cm以上か。(塀の高さが2m超2.2m以下の場合は15cm以上)
3 控え壁はあるか。(塀の高さが1.2m超の場合)
・塀の長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの5分の1以上突出した控え壁があるか。
4 基礎があるか
・コンクリートの基礎があるか。
5 塀は健全か
・塀に傾き、ひび割れはないか。
[専門家に相談しましょう]
6 塀に鉄筋は入っているか
・塀の中に直径9mm以上の鉄筋が、縦横とも80cm間隔以下で配筋されており、縦筋は壁頂部および基礎の横筋に、横筋は縦筋にそれぞれかぎ掛けされているか。
・基礎の根入れ深さは30cm以上か。(塀の高さが1.2m超の場合)
◇組積造(れんが造、石造、鉄筋のないブロック造)の塀の場合
1 塀の高さは地盤から1.2m以下か。
2 塀の厚さは十分か。
3 塀の長さ4m以下ごとに、塀の厚さの1.5倍以上突出した控え壁があるか。
4 基礎があるか
5 塀に傾き、ひび割れはないか。
[専門家に相談しましょう]
6 基礎の根入れ深さは20cm以上か。
問合せ:
・山武土木事務所建築宅地課【電話】54-1133
・市都市整備課【電話】50-1150
【HP】ID…6105
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