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あなたの健康(vol.437)

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千葉県松戸市

■サル痘(とう)(エムポックス)
サル痘(エムポックス)は、サル痘ウイルスによって引き起こされる感染症です。このウイルスは天然痘ウイルスと似ていますが、通常は天然痘よりも症状は軽度です。
サル痘の主な症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、リンパ節の腫れ、そして特徴的な発疹です。発疹は最初、赤い斑点として現れ、その後水疱(すいほう)や膿疱(のうほう)に変わり、最終的にかさぶたになります。発疹は顔から始まり、体全体に広がることが多いです。
サル痘は、感染した動物(主にげっ歯類)や人との接触を通じて広まります。感染動物にかまれる、感染動物の血液や体液に触れる、または感染者の発疹や体液に触れる接触感染や飛沫感染が感染経路です。
発熱や発疹などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関に連絡し、指示を仰ぎましょう。サル痘の治療は主に対症療法で、症状を和らげるための治療が行われます。一部の抗ウイルス薬が有効である可能性がありますが、特定の治療法はまだ確立されていません。
サル痘の予防には、感染者との接触を避けることが重要です。また、せっけんと水で手をしっかり洗いましょう。アルコールベースの手指消毒剤も有効です。天然痘ワクチンがサル痘の予防に効果的であることが示されています。
サル痘は通常、数週間で自然に治りますが、重症化することもあるため、早期の対応が重要です。隔離期間は、症状が現れてから発疹が完全に治るまでで、一般的に2〜4週間程度です。具体的には、発疹がかさぶたになり、全てのかさぶたが自然に剥がれ落ちるまで隔離が必要です。医師の指示に従い、症状が完全に治まるまで他の人との接触を避けることが重要で、これにより感染の拡大を防ぐことができます。
サル痘が重症化すると、以下のような症状が現れることがあります。
皮膚の二次感染:発疹が細菌に感染し、膿うみがたまることがあります
気管支肺炎:ウイルスが肺に感染し、呼吸困難や咳がひどくなることがあります
敗血症(はいけつしょう):ウイルスが血液中に広がり、全身に感染が広がることがあります
脳炎:ウイルスが脳に感染し、意識障害やけいれんが起こることがあります
角膜炎:目の角膜に感染し、視力低下や失明のリスクがあります
これらの症状は、特に免疫力が低下している人や小児、高齢者に多く見られることがあります。早期の診断と適切な治療が必要です。

問合せ:松戸市医師会
【HP】https://www.matsudo-med.or.jp

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