殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪が国の重要文化財に指定されました!

8／44

令和6年3月15日に国の重要文化財指定の答申を受けた﹁殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪﹂について、8月27日に官報告示され、正式に国の重要文化財として指定されました。
指定されたのは、殿塚古墳30点、姫塚古墳18点の合計48点です。いずれも古墳時代(6世紀)の埴輪です。千葉県で考古資料が重要文化財となるのは4件目、埴輪としては初となります。また、出土した遺跡(国指定史跡・芝山古墳群)と出土品(埴輪)の両方が国指定となるのも県内では本件だけです。
埴輪は、古墳の上や周りに立て並べられた土製の焼き物です。昭和31年の早稲田大学による殿塚古墳・姫塚古墳の発掘調査では、姫塚からは人物や馬形埴輪が原位置を保ったまま列をなすように発見され、貴重な成果となりました。殿塚からは、人物・犬・水鳥・猪・牛などの動物や家、靫うつぼ(矢を入れた道具)など多種多様な埴輪が出土しました。
これらの埴輪は、発掘を発案した観音教寺が設立した博物館で保管・展示されてきました。その後、平成26～27年には、観音教寺・早稲田大学・町の三者で埴輪の三次元計測や高精度の写真撮影を行い調査報告書にまとめました。そうした成果により、高い学術的価値を有していると評価され、今回の指定となりました。現在、殿塚・姫塚出土埴輪は、町立芝山古墳・はにわ博物館に展示されていますので、ぜひご覧ください。

問合せ：生涯学習課　文化振興係
【電話】77-1861