■南 萌華選手への質問
南選手に、市内にある女子サッカーチーム「F-monte」、「吉川Lキッカーズ」の子どもたちからの質問に答えていただきました。また、市の皆さんへのメッセージもいただきました!
[Q]試合前に緊張しないようにするには?
[A]私の場合は、ミスすることへの不安が緊張につながっていました。緊張を一人で抱え込まず、チームメイトと気持ちを共有しみんなで乗り越えていくことが大事なことだと思います。
[Q]試合前に一番心掛けていることは?
[A]試合は、今まで練習で積み重ねてきたものが発揮できる場で、自分の持っている力以上は発揮できません。練習のときから試合と同じ気持ちで取り組むことを心掛けています。
[Q]親はサッカーに対してどのように関わっていたか?
[A]両親は、大好きなサッカーを好きなだけやらせてくれていました。ここまでサッカーを続けることができたのは、両親のおかげで感謝しています。子どもの性格を一番分かるのは両親で、その子どもに合わせた接し方が、成長につながるため、子どもを理解することが重要であると思います。
[Q]イタリア女子サッカーと日本女子サッカーの違いについて
[A]イタリアでは女子の選手もプロ意識が高く、プロサッカー選手であることの責任を理解しています。日本人は謙虚で、サッカーをやらせてもらっているという意識がまだ強く見えます。人々に影響力を持つことができることを自覚し、自分たちだからこそできることを考えなければならないとイタリアに来てから思うようになりました。
◆南選手からのメッセージ 「サッカーをする子どもたちへ」
常にサッカーを楽しむ気持ちを忘れないように。その気持ちがサッカー上達の一番の近道だと思います。今後、苦しいこと、辛いこと、さまざまなネガティブな感情が襲ってくることがあるかと思いますが、チームメイトと一緒に乗り越えていってほしいです。サッカーはチームスポーツ。チームメイトと手を取り合いながら一緒に成長することができれば、個人だけではなく、チームとしての力が必ず付くと私は思います。今持っている夢や目標に向かって、サッカーを楽しむことを忘れず、全力で頑張ってほしいです。私は、引き続き自分自身の成長のためにも、サッカーを楽しみながら頑張りたいと思います。一緒に頑張りましょう!
◆「吉川市のみなさんへ」
いつも温かい応援を本当にありがとうございます。帰国した際、吉川で私を見かけたら声を掛けてください。引き続きイタリアでたくさんトレーニングをして成長し、日本の女子サッカーを盛り上げられるように頑張りたいです。日本の女子サッカー選手たちは世界から注目され、称賛されています。絶対に試合を観に行く価値があるので、会場に足を運び応援していただければ私も嬉しく思います。皆さんと一緒に女子サッカーを盛り上げていきたいです。引き続き応援をよろしくお願いします!
本紙またはPDF版掲載の二次元コードからメッセージ動画をご覧いただけます。
◆南 萌華(みなみ もえか)選手
吉川市出身。小学生時代に吉川ホワイトシャークサッカースポーツ少年団に所属。FIFA U-20女子ワールドカップフランス2018では、日本代表の主将として優勝に大きく貢献した。また、FIFA女子ワールドカップに2大会連続(2019年、2023年)、東京2020オリンピックにおいても日本代表選手として出場し、カナダ戦、イギリス戦にフル出場。準々決勝ではスウェーデンと戦った。2022年7月に三菱重工浦和レッズレディースからイタリアセリエA女子のASローマに移籍。主力としてチームのリーグ優勝に大きく貢献するとともに、イタリアセリエA女子の2022-2023年間ベストイレブンに選出された。また、FIFPRO(国際プロサッカー選手会)が2023年5月に発表した、世界で最も出場時間が長かった女子選手ランキングで堂々の1位を獲得した。
■おわりに
WEリーグは、女子サッカーの競技力の向上だけではなく、社会課題の解決や多様性社会の実現に向けて行動しています。また、サッカー界で女性が活躍していくことが、多種多様な生き方を推進し、女性活躍社会のロールモデルとなることによって、人々を力付けていきたいということがお2人の話を通じて伝わりました。そして、子どもたちの憧れの存在である南選手からのメッセージは、今サッカーを頑張る子どもたちだけではなく、幅広い世代の人々の心に響くような温かい言葉でした。
市も皆さんと「多様性を認め合い誰もが自分らしく生きることができるまち」の実現を目指し、今後も多くの方々に興味を持ってもらえるような取り組みを行っていきます。
問合せ:市民参加推進課
【電話】982・9458【FAX】981・5392
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