インドの首都デリー(ニューデリー)にあるデリー大学で日本語教育の活動をしている加藤香須美(かとうかすみ)です。今日は配属先での活動についてご紹介します。インドの日本語教育においてデリー大学はネルー大学と並び二大巨塔と言われています。そこで私は日本語と日本文化を教えています。彼らはインドの日系企業や日本への就職を目指したり、日本語教育や日本研究の教師を志したりする学生たちで、授業では身を乗り出し目を輝かせて話を聞き、質問や意見などを活発に投げかけてきて大変熱心に取り組んでくれます。
写真1は場所を表す言葉(ここ、そこ、あそこなど)、形容詞などを学んだあとに実戦で使う練習をする私恒例のキャンパスガイドツアーです。日本人である私を実際に案内するため、学生のモチベーションが上がります。学生がガイドなので前を歩いてほしいのですが、教師より前を歩くのは失礼と考えていて奥ゆかしさを感じます。
写真2は、着任して最初に担当したクラスです。インドの人々は人懐こいと言われているからか、緊張する私を和ませようとしてくれているのか、すぐに馴染んで授業を盛り立ててくれました。ここでは教科書もありますが内容に自由度があり、日本の“見える文化”、“見えない文化(日本人の価値観や文化的・社会的規範など)”、インドの文化・社会と比較しながら授業を行いました。私自身も学生たちからたくさん学んでいます。
※詳しくは本紙をご覧ください。
◆インド基本情報
人口:14億1,717万人(2022年)
面積:約328万平方メートル
言語:ヒンディー語(公用語)、英語他21言語(準公用語)
◆JICA海外協力隊 加藤香須美さんプロフィール
職業:日本語教師
協力隊参加の動機:1965年の最初の青年海外協力隊に親戚の人がラオスに日本語教育で派遣され、話を聞くうちに、国際協力で社会貢献をしたいと考えるようになった。
派遣期間:2024年1月~2026年1月
問合せ:地域づくり支援課
【電話】463-2645
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