いきいき健康生活

23／65

■市販薬と医師処方薬の違い

市販薬は、医師の発行する処方せんがなくても薬局やドラッグストア、インターネットなどで購入することができる医薬品です。正式名称を「OTC医薬品」(Over the Counterの略)といい、カウンター越しに薬を購入できることに由来しています。OTC医薬品は含有する成分や副作用などによって「要指導用医薬品」と「一般用医薬品(第1～3類医薬品)」に分類されます。さまざまな年齢や体質の方が自己判断で使用する薬のため、医師が処方する薬に比べて安全性が重視されています。要指導用医薬品と第1類医薬品は比較的作用が強いため、薬剤師による販売が義務付けられています。
医師が処方する薬は「医療用医薬品」と呼ばれ、OTC医薬品に比べて作用が強く、ときに重大な副作用を起こす危険性があるため、医師の診察・診断により使用する薬が決定されます。購入には医師の発行する処方せんが必要で、医師や薬剤師の指示のもと使用します。
どちらの薬も適切な使用方法を守ることが大切です。OTC医薬品は添付文書の用法用量を必ず守り、医療用医薬品は医師や薬剤師の指示に従って正しく服用しましょう。
(鴻巣薬剤師会)