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人権コラム 心、豊かに

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大分県日田市

■新5,000円札(情熱とともに)
2004年以来、20年ぶりに新紙幣が発行されました。
新たな紙幣にデザインされたのは、
(1)10,000円札 「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一
(2)5,000円札 日本で最初の女子留学生としてアメリカに渡った津田梅子
(3)1,000円札 破傷風の治療法を開発した細菌学者の北里柴三郎
5,000円札の顔となった津田塾大学の創設者である津田梅子は、女性活躍の先駆者として必ずと言って良いほど名前が挙がる人物です。女性の地位向上が日本の発展につながるという信念に基づき、「男性と協同を図り、対等に力を発揮できる女性」を育成するため、女性の高等教育に生涯を捧げました。
男女が社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会の確保などを推し進める「男女共同参画社会基本法(1999年)」の制定以降、様々な取組が進められてきましたが、社会情勢の変化等によって新たな課題も生じています。
例えば「仕事・職場」の分野では、管理ポストを占める女性の割合や男女間の賃金格差など、解消されなければならないことが思うように進んでいません。また、昨今では性的マイノリティ(少数者)に対する職場の対応に差別的な言動が見られるなど、「対等」に至っていない状況が作り出されています。
津田梅子はアメリカで学び帰国した際、「女性を必要としない日本社会に落胆」し、女性教育の必要性を痛感しました。その上で、「何かを始めることはやさしいが、それを継続することは難しい。成功させることはなお難しい。」という言葉を残しています。
明治の時代に「男女の共同(協同)」に着眼した梅子を描いた真っ新な5,000円札が令和の時代に登場することになりました。新紙幣の流通とともに、梅子の捧げた情熱が世に広がることを期待します。

問合せ:人権啓発センター
【電話】22-8017(市役所別館1階)

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