◆働く世代から実践するフレイル予防
「フレイルは高齢者がなるもの」「自分はまだ40歳代だから関係ない」などと思っていませんか?
平成31年に「医薬基盤・健康・栄養研究所」「摂津市」「大阪府」が共同で実施した調査によると、40歳代や50歳代でも60歳代と同程度フレイル該当者がいることが明らかになりました。
「最近なんだか疲れやすい」「出かけることがおっくうになってきた」と感じることは、フレイルの前兆かもしれません。
フレイル予防を自分事として、日々の食生活を見直してみましょう。まずはできることからコツコツと。
元気に楽しく「人生100年時代」を過ごすために、一緒に考えましょう。
よく耳にする「フレイル」って何なん?
市ホームページ
※二次元コードは本紙をご覧ください。
◆そもそも「フレイル」って何?
◇4つの機能のバランスが崩れるとフレイルに
◇フレイルに該当する摂津市民の割合
基本チェックリスト25項目中7項目以上該当をフレイルと判定
出典:吉田 司「大阪府摂津市および阪南市における働く世代からのフレイル該当割合ならびにその関連要因」日本公衆衛生雑誌(令和3年)
◆フレイルとは元気がなくなること
年齢とともに心身の機能が衰え始める状態をフレイルと言います。フレイルは「運動」「栄養」「口腔」「社会・心理」の4つの機能のバランスが崩れることによって起こります。
フレイルをそのまま放置すると、要介護状態になる可能性があります。
(POINT!)「気のせい」と放置しない
◆高齢者だけの問題ではありません!
平成31年2月〜3月に40歳以上の市民を対象に、フレイルの大規模な調査を行いました。
調査の結果を分析すると、40歳代〜50歳代でも60歳代と同程度、フレイルの人がいることが判明。「働く世代から将来の介護予防を意識した生活習慣の改善が必要である」ことが明らかとなりました。
この調査で使用した「基本チェックリスト」を下に載せています。25個の質問に答えると、フレイルリスクの判定ができますので、ぜひ皆さんも試してください。
(POINT!)!自分のフレイルリスクを知る
◆フレイルの芽は予防できます
若いころからの筋力低下などのフレイルの芽は、生活の見直しなどにより予防することができます。「フレイル」を知って早くから予防することで、健康な状態に戻ることができます!
今回は、フレイル予防で大切な「運動」「栄養」「口腔」「社会・心理」の4つの機能から「栄養」に注目し、一緒にフレイル予防を考えていきましょう。
手に入れやすい材料で、簡単に作れる栄養たっぷりのレシピも紹介します。1人分からでも作りやすい分量を記載しています。今日の献立にいかがですか。
(POINT!)今日から実践する
●今回は、私と一緒に食事でフレイルを予防しましょう
医薬基盤・健康・栄養研究所 栄養疫学・食育研究部 国民健康・栄養調査研究室
室長 松本 麻衣
◆フレイルチェックをしよう
「簡単にチェックできますよ」
まずはフレイルチェックを使って、自分の状態を確認してみましょう。1〜25の質問に「はい」・「いいえ」のどちらかを選んでください。ご自身の今の状態を、正直に答えましょう。
◇選んだ数で評価します
あなたの選んだ赤字の「はい」「いいえ」を数えましょう
0~3個:今のところフレイルはありません。これからも今の生活を維持しましょう。
4~6個:少しずつフレイルの兆候が出始めているかもしれません。
7個以上:既にフレイルになっているかもしれません。
出典:大阪府健康医療部健康推進室健康づくり課企画・データヘルス推進グループ「働く世代からのフレイル予防」
【URL】https://www.pref.osaka.lg.jp/o100070/kenkozukuri/kenkouzyumyouenshin/index.html
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