市では、3年連続で「骨折」が増加しています。高齢者が転倒して骨折するケースが多く、その要因には骨粗しょう症の増加やコロナ禍での自粛生活による筋力低下が挙げられます。
骨折が原因で要介護状態になることもあり、健康寿命を縮めることに直結します。
元気で健康な生活を送るためにも、骨粗しょう症の予防に努めましょう。
■骨粗しょう症とは
骨の中がすかすかでもろくなり、骨折しやすくなる病気です。
健康な骨は、新しい骨を作る「骨芽(こつが)細胞」と骨を破壊する「破骨(はこつ)細胞」が、常に新陳代謝を繰り返して骨量を一定に保っています。しかし、加齢や生活習慣などにより、新陳代謝のバランスが崩れ、破骨細胞の働きが強くなった状態が続くと、骨量が減少し骨がもろくなります。また、遺伝的な骨の質も関係します。
骨量のピークは20歳前後といわれています。若い頃から、骨量をためておく骨の貯金「貯骨」により、最大骨量を高め、維持し、急激に減少させないことが重要です。(下図参照)
■予防のポイント
骨量を増加・維持するため、バランスの取れた食事や運動を心がけましょう。また、過度なダイエットや食事制限などは、骨粗しょう症のリスクを高めるので注意が必要です。
(1)カルシウムを摂取
骨の主成分であるカルシウムを含む乳製品や大豆製品、緑黄色野菜や小魚を食事に取り入れましょう。
(2)効果的な栄養素を摂取
【ビタミンD】カルシウムの吸収を高めます。例…サケ・卵・干しシイタケなど
【ビタミンK】骨の形成を促します。例…ほうれん草・ひじきなど
(3)危険因子を取り除く
カルシウムの吸収を阻害するリンや塩分、カフェインやアルコールの過剰摂取を控えましょう。
図『骨粗鬆(しょう)症検診・保健指導マニュアル第2版』より引用
■市民健診や病院の受診
特に女性は、40歳を過ぎたら骨量を定期的に検査しましょう。また、背中が丸くなるなどの自覚症状がある場合は、整形外科を受診しましょう。
問合せ:健康推進課健康増進担当
【電話】23-2215
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