このページは、小・中学生、高校生を対象に市内で働く人・職業を紹介しています。先輩たちのメッセージを参考に、未来の自分を探してみませんか。
■木材加工業者
由良浩二さん
下関市出身
◇木材加工業とは
国内外で生産された原木(天然木・植林木)を機械等で加工し、建物や家具類、日用品などのさまざまな木材製品を作る仕事です。
お客さまの注文(規格・設計デザイン)通りに、木の形をミリ単位で整えます。
◇木が持つ性質(豆知識)
どの木材も水分を含むと膨らみ、乾燥すると縮む性質があります。例えば住宅に使われる柱は、梅雨には膨張し、冬には収縮します。蒲鉾板も蒲鉾を付ける前と後では3%~5%ほどサイズが変わります。私たちは木材の性質をあらかじめ考慮して、木材を加工します。
◇安全第一
木材をカットするときは、手元や機械の操作を誤ると重大なけがにもつながるため、注意が必要です。
また、木を運ぶフォークリフトやクレーンを使うときは確実に安全確認を行い、事故が起こらないようにします。
●強くなる木への想い
高校卒業後の就職先で、木材加工・製造を行う部署に配属され、その技術に磨きをかけてきました。工場勤務が7年経った頃、「うちの会社に来ないか?」とお誘いを頂き転職を決意。今は富士蒲板で工場長を任されています。
弊社では、提携先の植林木の生育や品質をタイムリーに知ることができ、その都度、木の加工方法などを現地スタッフとミーティングしています。生育の段階から関わることができるため、実際に輸入されてきた木材に対して、思い入れが強くなったと実感しています。
●名産品の支えでありたい
水産都市・下関の蒲鉾は名産品の一つです。自分が加工した木材製品が、その名産品の土台になっていると思うと、責任とやりがいを感じます。
木材加工業者は、木が好きな人が向いていると思います。将来あなたが作る製品が私たちの身の回りにある何かの形になると思うと、ワクワクしませんか?
(写真)提携先のインドネシアの植林木
(写真)木の形をミリ単位で整えます
(写真)フォークリフトで製品を運ぶ様子
※写真は本紙をご覧ください
取材協力:富士蒲板株式会社
(【電話】258-0548)
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