■どうなってるの!?除雪車
雪道の安全を守る除雪車。
除雪はどんな仕組みで行われるの?
▽さまざまな除雪車とたくさんのオペレーターが冬の安全を支えているんだ。
雪が積もると出動する除雪車。大きなブレードで道路の雪を押し出す「除雪ドーザー」や、回転刃で道路脇にたまった雪などを崩して飛ばす「ロータリー除雪車」、でこぼこに積もった雪を削って平らにする「除雪グレーダー」、歩道の除雪を行う「小型除雪車」など、さまざまな種類の除雪車が活躍しています。
除雪車が出動する目安となる雪の量は、車道が10センチから15センチ、歩道が15センチから20センチです。積雪量の観測や天気予報などから出動するかどうかを決めます。除雪作業は、通常、道路の交通量が少なく、安全に作業ができる深夜から早朝にかけて行いますが、雪が多く降り続くような場合は、日中も継続して除雪を行います。
県道などの県が管理する道路では、ひと冬で約1,200人のオペレーター(運転手)が交代で除雪を行っています。高い技術を持ったたくさんのオペレーターが山形の冬の道路を守っているのです。
◆ヒミツポイント
《大きな除雪車を守る小さな部品》
回転刃が縁石などにぶつかった際、回転刃を固定する「シャーピン」が先に壊れることで、回転刃を守り除雪できなくなることを防ぎます。
《安全第一、二人で周囲を確認!》
除雪ドーザーやロータリー除雪車での除雪作業は、運転をする人と周囲の安全を確認する人の二人一組で行います。事故防止のために声がけをしながら安全に。
《除雪車の運転には2つの資格が必要!》
大型の除雪ドーザーなどのオペレーターは、「大型特殊免許」のほかに「車両系建設機械技能講習修了」などの専門の資格を持つ除雪のプロフェッショナルです。
《これが雪の量をはかる雪尺》
県内各地の雪の量を調べるために、約80か所の観測地点があります。一般の住宅にもあるので、もしかしたら近くに観測地点があるかも?
▽渋谷建設株式会社オペレーター
金子 遼太(かねこ りょうた)さん
雪が降っても県民の皆さんが安全で快適に道路を利用できるよう、丁寧な除雪を心がけています。道路に雪を置かないなどの排雪ルールにご協力いただき、みんなで冬の道路の安全を守っていきましょう。
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