■「メタボリックシンドロームについて」
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の蓄積(腹囲:男性85cm以上、女性90cm以上)に高血圧・高血糖・脂質代謝異常を合わせ持っている状態のことをいいます。みなさんの健診結果はいかかでしたか?この状態になると、それぞれが軽度な異常であっても、急速に動脈硬化を進行させてしまいます。動脈硬化は、自覚症状がないため気づきにくく、進行すると心臓病・脳卒中などの循環器疾患や糖尿病の合併症などを引き起こすおそれがあります。たとえ、体重が標準であっても、最近お腹周りの脂肪が気になるという方や、健診などで高血圧・高血糖・脂質代謝異常を指摘されている方は注意が必要です。また、男性は30代以降、女性は更年期以降に増加しやすい傾向があるため、早めの予防が大切です。メタボリックシンドロームの予防には生活習慣の改善が重要です!次のポイントを参考に、できることから取り組んでみましょう。
また、生活習慣の改善にあわせて、健診の結果で「要受診」となっている方は医療機関を受診するようにしましょう。市では、健診結果説明会として特定保健指導の実施も行っています。案内があった方はぜひご利用ください。
◇改善ポイント
★今より1日1,000歩(10分)歩く距離を増やす。
★脂肪燃焼にウォーキングや水泳などの有酸素運動を取り入れる。
★腹筋や腕立てふせなど、筋力トレーニングで基礎代謝量を上げる。
★積極的に掃除や洗濯などの家事をすることで身体活動量を上げる。
★お菓子や清涼飲料水などの糖質が多いものは控える。
★1日3食規則正しく朝食はしっかりとる。よく噛んで、ゆっくり食べる。
★外食の回数を減らし、揚げ物の少ない定食料理を選ぶようにする。
★肉は脂身の少ない部位を選ぶ。
★煮る、焼く、蒸すなどの調理方法を上手に使い、脂肪分を落とす。
★野菜や果物を積極的に摂る。
★肉中心から、魚、大豆食品多めの食生活に。
★定期的に体重・腹囲・血圧を測定する。
★禁煙する。
次回:睡眠
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