■気になる南アルプス市のお財布事情(令和5年度決算)
〈Point〉
令和5年度は、世界中で猛威を振るった新型コロナウイルス感染症が、感染症法上の5類に移行するという大きな出来事がありました。
市では、引き続き新型コロナウイルス感染症対策に取り組みながら、「未来にひらく豊かなまち」を目指した取り組みを進めました。
◆安全でみどり豊かな人がつながるまちの形成 18.1億円
◇自然との共生
櫛形山のアヤメや原生林を鹿の食害から守るために柵を設置するなど、自然環境の保全活動に取り組みました。
◇生活環境の保全
『資源回収センター』を市内3か所で運営するなど、ごみの減量化や環境保全に取り組みました。
◇防災体制の整備
消防団のポンプ車を更新するなど、防災体制の整備に取り組みました。
◆ともに生き支えあうまちの形成 130.1億円
◇健康づくりの推進
予防接種や巡回健診、人間ドック検査料の助成など、市民の健康づくりの支援に取り組みました。
◇子育て支援の充実
子育ての相談体制の充実、子ども用品の貸出、子ども医療費の助成など、子育て支援に取り組みました。
◇保育・幼児教育の充実
若草保育所の建て替え、使用済みおむつの園内処分など、保育環境の充実に取り組みました。
◆うるおいと活力のある快適なまちの形成 71.8億円
◇企業誘致の推進
fumotto南アルプスの整備や、企業の投資経費への助成金交付など、企業誘致の推進に取り組みました。
◇観光の振興
伊奈ケ湖駐車場の拡張工事や静岡県を中心としたプロモーションなど、観光の振興に取り組みました。
◇都市空間の整備
甲西ふれあい公園のベンチや坪川公園の遊具などの更新を行い、市民の生活空間の整備に取り組みました。
◆心豊かな人と文化をはぐくむまちの形成 30.7億円
◇学校施設の整備
若草小学校の改築をはじめ、市内22の小中学校の施設・設備の改修や更新に取り組みました。
◇学校教育の充実
北部教育支援センターを新たに整備するなど、児童生徒の相談支援体制強化に取り組みました。
◇歴史・伝統文化の振興
『史跡桝形堤防』の整備や安藤家住宅の駐車場の整備など、歴史・伝統文化の振興に取り組みました。
◆未来をひらく経営型行政運営の形成 31.6億円
◇健全な財政の維持
ふるさと納税などの自主財源の確保や地方債の返済に備える基金への積立てなど、財政の健全化に取り組みました。
◇時代に合った行政サービスの実現
長期的なまちづくりの指針となる「第3次南アルプス市総合計画」の策定に向けた市民会議の開催などに取り組みました。
◆その他 94.2億円
◇公債費 35.6億円
地方債(市の借入金)の償還(返済)を行いました。
◇人件費 51.2億円
市職員や市議会議員に給与を支給しました。
◇その他 7.4億円
市役所庁舎の維持管理や市長選挙の執行に必要な経費を支出しました。
令和5年度決算について、もっと知りたい方はこちらをご確認ください。
※QRコードは本紙P.7をご覧ください。
▽一般会計の歳入・歳出
一般会計の歳入は396.7億円、歳出は376.5億円となりました。
歳入は、市税やふるさと納税の増加により、前年度から7.1%増加しました。歳出は、fumotto南アルプス(南アルプスIC新産業拠点)の整備事業費などの増加により前年度から13.0%増加しました。
歳入と歳出の差額は20.2億円の黒字となりました。
※一般会計…教育・福祉や道路・公園などの整備など、市の基本的な行政サービスを行う会計
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