近年、地震や台風・豪雨など日本各地で自然災害が多発しており多くの方が被害に遭われています。中でも、高齢者や障がい者など、自力で避難することが困難な「要支援者」の方が多く見受けられます。要支援者の命を守るためには、一人一人が災害に備えておくことや地域住民同士で支援体制を構築することが重要です。
災害発生時にはどのような行動をとればよいか、どのような支援が必要なのか、まずはご自身やご家族、地域の方と一緒に考えてみましょう。
◆避難行動要支援者名簿とは
災害時に支援が必要な方の氏名、住所、本人の状況など、避難支援のために必要な情報が掲載されている名簿です。名簿は、町が保有する情報に基づき、一定の要件に該当する方を抽出したり、意向を確認したりして作成しています。
◆名簿の登録対象者
・身体障害者手帳(1級・2級)を所持している方
・療育手帳(A・A1・A2)を所持している方
・精神障害者保健福祉手帳(1級・2級)を所持している方
・要介護認定3~5を受けている方
・難病患者で重症認定を受けている方
・65歳以上の一人暮らしまたは75歳以上の高齢者のみの世帯の方のうち、申し出のあった方
・その他、町が支援の必要があると認めた方
◆名簿登録者への同意確認
避難行動要支援者名簿登録者のうち、地域の支援者に情報提供してもよいという方について、平時の見守りや災害時の避難支援のため、お住まいの地域の民生児童委員や警察・消防などへ名簿情報を提供するため、同意の確認をしています。提供した情報は、それぞれの地域で避難支援関係者などの協力のもと、できる範囲で要支援者への支援に役立てられます。
◆個別避難計画とは
名簿登録者が迅速に避難できるよう、あらかじめ「いつ」「誰と」「どこに」避難するかなどを具体的に決めておくことで災害に備える個別の避難行動計画です。災害時の逃げ遅れを防ぐために、平時からご自身に合った避難行動を考えましょう。
◆避難行動支援の仕組み
◆隣近所の助け合いが必要です
災害発生時に一人で避難することが困難な方が必要とする支援は、移動の介助や情報の提供、避難所での配慮などさまざまです。一人でも多くの命を救うためには、支え合える関係づくりが大切です。
いざという時の避難やその方法などについて、日頃から隣近所でお互いに確認し、ご自身が避難する際の声掛けや、避難所への誘導など、逃げ遅れによる被害をなくすための行動にご協力をお願いします。
※避難支援者となった場合において、災害時に支援できなかったり、事故が発生したりしても責任が伴うものではありません。
◆個別避難計画を作成しましょう
対象の方に対し、12月中に「避難行動要支援者名簿への登録と個別避難計画の作成について」という案内文書を発送しました。
案内文書が届いた方で、名簿への登録および個別避難計画の作成に同意いただける方は、同封の用紙にご記入のうえ、返信用封筒にて返送をお願いします。また、ご家族の方は計画の作成・記入の補助にご協力をお願いします。
◇送付対象者
・身体障害者手帳(1級・2級)を所持している方
・療育手帳(A・A1・A2)を所持している方
・精神障害者保健福祉手帳(1級・2級)を所持している方
・要介護認定3~5を受けている方
・難病患者で重症認定を受けている方
・65歳以上の一人暮らしの方または75歳以上の高齢者のみの世帯の方
※上記の対象者で案内文書が届いていない方は総務課までご連絡ください。
◇返送期限
令和6年2月29日(木)
・どこに逃げるか
・どうやって逃げるか
・誰と逃げるか
など
個別避難計画についての疑問や書き方が分からないといったご相談があればお気軽に総務課までご連絡ください。
問い合わせ:総務課(担当 木下)
【電話】53-2511
◇作成見本・ポイント
・要支援 登録者
名簿に記載する「あなた」の情報です。
・避難支援者(緊急連絡先)
いざという時の「頼れる人」、「助けてくれる人」の情報です。
※事前に相手の同意を得て記入してください。
※相手に責任を負わせるものではありません。
・連絡先
必ずしも町の避難所である必要はありません。
早めの避難を想定し、具体的なルートまで決めておくと効果的です。
・自由記載
必須項目ではありませんが、記入しておくことで、自分が必要とする支援を伝えることができます。
また、考えて記入することで避難に必要なものなどを想定し、あらかじめ準備しておくことができます。
※詳細は本紙をご覧ください。
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