ほのぼの家族No.322 「お手伝い」じゃないよ

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母：健太、学校からの帰りが遅かったわね。
健太：まもる君が宿題のプリントを忘れて帰ってたから届けてあげたんだ。
母：まもる君のお母さん、半年前から入退院を繰り返しているって聞いたけど、調子はどうなのかしらね。
健太：お父さんが仕事に行ってる間、弟の世話をしたり、買い物をしたりして、お手伝いで忙しいんだって。だから、サッカーの練習も来なくなったんだ。
祖母：お手伝いはいいことだけど、そんなに忙しいと自分の時間がなくなってしまうわね。
健太：まもる君、宿題をしてこなかったり、忘れ物も多くなったりして、元気もないんだ…。
祖父：それって「ヤングケアラー」じゃないか?
健太：ヤングケアラーって聞いたことはあるけど。
母：大人の代わりに家事や介護といった家庭の世話をする子どもや若者のことよ。自分がヤングケアラーだと気付いていない子も多いそうよ。
父：子どもには、遊んだり、勉強したりするといった自分らしく生活する権利があるんだよ。
祖父：家庭の世話が負担になり過ぎて、子どもの権利が奪われてしまってはいけんのう。
健太：ぼくに、何かできることってあるかな?
母：家庭の事情って、人には言いにくいけど、先生や信頼できる人に相談するように、勧めてあげたらどうかしら。
父：身近な人が、ヤングケアラーに気付いてあげることや、その家庭にとって必要な支援につなげていくことが大切なんだろうな。

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