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緊急特集 熊野からパリ2024パラリンピック競技大会へ

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広島県熊野町

■ブラインドフットボール男子日本代表
後藤将起選手(熊野町出身)

■家族5人でつかんだ夢のチケット
このパリを目指して、広島に家族を残して東京へ行ったので、出場が決まったとき、まずは家族に伝えましたね。子どもたちには寂しい思いをさせたし、何より妻には3人の子どもたちを任せきりにしてしまいした。なので、家族5人で戦って手に入れることができたパリへのチケット、とても嬉しかったですね。

■ブラインドサッカーとの出会い
目が見えなくなって1年くらい引きこもっていたんです。でも子どもたちに誇れる何かを身につけたいと思い、資格を取るため盲学校へ通い出したとき、偶然広島のブラインドサッカーチームが練習していたんです。それがきっかけでしたね。サッカーの経験があるので、始めてすぐにドリブルもシュートもできました。でも相手がいる状態では、コートを縦横無尽に転がるボールに全く触れない、自分がどこにいるかわからなくなって、コート外にいたこともあったくらいです。

■ブラインドサッカーの魅力
まるで見えているかのような動きをする選手がいるんですよ。そういった選手を目の当たりにすると、自分も見えない立場に居るからこそ、すごいと感じますね。 日本代表選手にもいますよ。最年少の平林選手なんですけど、スススーッと相手選手の間を通り抜けていくんです。負けていられないですね。

■盛り上がるのは野球の話!?
チームメイトと遠征の時とか特に盛り上がるのは野球の話ですね。
サッカーのテレビ中継なんかはプレー状況が全くわからなくて(笑)。ラジオでもボールの動きしか分からなくて・・・。やっている身としては他の選手の動きとか、どこを攻めているのかとか、気になりますからね。
でも野球の場合、特にラジオの実況がものすごく丁寧で細かくて。見えていないはずなのに、状況が鮮明に頭に浮かぶんですよ。ラジオは1球1球きちんと説明してくれる。だからかな、シーズン中は野球の話題が多いです。

■さぁ、パリまであと1か月!
目指すは王者ブラジルを倒し、金!
これまでパリを目指して練習に励んできました。ブラジルに限らず、どのチームも強いんです。でも、やるからには、もちろん金メダルを取りに行きたいと思います。
家族もパリへ応援に駆けつけてくれるんです。これまでたくさん苦労をかけてきました。そして今も、離れていても支えてくれています。家族5人でこの目標に向かって戦ってきたんだから、力を合わせてがんばっていきたいと思います。

■注目のパリパラリンピック!
ファンの人たちへ一言
ブラインドサッカーって国内での競技人口が少ないんですよ。だから、パラリンピックで結果を残して、少しでも多くの人たちに興味を持ってもらいたいと思います。
また、自分に憧れてくれる人が増えてくれると嬉しいですね。
応援よろしくお願いします。

■後藤将起(ごとうまさき)さん
1985.4.9生まれ。第四小学校・熊野中学校出身。サッカーは小2から高校まで11年間続けた。31歳のときに、視神経の炎症が原因で失明。その後、33歳の時にブラインドサッカーと出会う。2022年日本選手権ではベスト4、2023年には日本選手権得点王となる。

■ブラインドサッカー(ブラサカ)ってなぁに?
視覚に障害がある選手が行う5人制サッカーで、音が出るボールを使ってプレーします。
キーパー以外(FP)は全員、全盲の選手で、「ボイ」という合図を出しながらボールを奪い合います。コート外には、監督とガイド(ゴールの位置と距離や角度を伝える人)がおり、選手同士の声のかけ合いも含めたコミュニケーションがカギになります。
※「ブラインドサッカー」と「ブラインドフットボール」は同一競技です。
国内での名称は「ブラインドサッカー(ブラサカ)」、パラリンピックでの正式競技名は「ブラインドフットボール」になります。

■開幕戦は9月1日(日) 18:30~(日本時間)、コロンビアとの対戦だリン♪
みんなで日本代表にエールを送るリン♪
がんばれ後藤選手!がんばれ日本代表!

問合せ:政策企画課
【電話】820-5634

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