ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで
産業革命後のイギリスでは、機械での大量生産、大量消費に移行し、職人の手仕事が失われ、労働に対する使命感や誇りが失われつつありました。ウィリアム・モリスは、中世的なイギリスの手工業の復興を目指し、有用性と美を兼ね備えた作品を次々と生み出しました。その思想から展開した潮流を「アーツ・アンド・クラフツ運動」と言います。この潮流はやがて世界へと及び、独自の歴史・文化、社会情勢を反映させながら発展していきました。
本展ではモリスをはじめ、「近代建築の三大巨匠」の1人であるアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトまで幅広い展開をみせた「アーツ・アンド・クラフツ運動」の動きを約170点の作品を通じて紹介します。
日時:4月27日(土)~6月30日(日)9時30分~17時(入場は16時30分まで)
※休館日を除く
場所:市美術館 展示室1・2
観覧料:一般千円(800円)、65歳以上800円(600円)、大学生以下無料。
※( )内は、20人以上の団体料金
※各種障害者手帳などをお持ちの人(介助者一人を含む)は無料
◆EVENT
・学芸員による展示ガイド
日時:5月4日(土)、6月16日(日)14時~14時半
定員:20人
※要観覧券
◆特集展示 日暮別邸(ひぐらしべってい)にみるアーツ・アンド・クラフツ
「住友の建築家」として活躍した野口孫市により、1906年に四阪島に完工した住友別子鉱業所接待館、通称「日暮別邸」。野口が内部意匠設計の手掛かりにしたのは、同時代のアーツ・アンド・クラフツの新しい潮流「グラスゴー派」でした。
ここでは、野口が影響を受けたデザインに着目し、日暮別邸記念館との連携展示を行います。
問合せ:市美術館
【電話】65-3580
<この記事についてアンケートにご協力ください。>