■あなたは大丈夫?
配偶者やパートナーからの暴力「DV(ドメスティック・バイオレンス)」は、犯罪となる行為をも含む重大な人権侵害であり、決して許されるものではありません。国の調査では女性の約4人に1人、男性の約5人に1人は配偶者から暴力を受けたことがあると答えており、近年では男性の被害者が増加しています。
まずは自分をチェックしてみましょう。
◆あなたは大丈夫?自分や相手に思い当たることはありませんか?
・自分の意見に従わないと物を投げたり、大切な物を壊したりする
・家庭内のルールを勝手に作り、守らないと「お前はダメな奴だ!」などどののしる
・腕をつかまれたり、突き飛ばされる
・実家や友人との付き合いや、趣味など楽しみを制限したり文句を言う
・通帳を取り上げ、生活費を渡さない
・何を言っても無視し続け口をきかない
・避妊に協力しない
・勝手に貯金をおろしたり借金をする、無理やり借金をさせる
・「誰のおかげで飯が食えてる!」「お前が悪い!」「お前が怒らせている!」などと暴言を吐く
・相手がいないとなぜかホッとする
・相手の機嫌を損ねないように、いつも言うことを聞いている
・自分の努力が足りないせいで、怒鳴られたり責められたりしていると思っている
◆1つでもチェックのついた人は、DVの加害者・被害者になっているかもしれません!
◇自分が加害をしていると気づいたら…
暴力はいかなる理由があっても許される行為ではありません。相手を肉体的にも精神的にも深く傷つけ、人権を侵害する、犯罪となりうる行為です。
やめましょう!
◇自分が被害を受けていると感じたら…
あなたは悪くありません。自分さえ我慢すれば、と考えていても何も変わりません。辛い気持ちを抱えていたり、悩んだりしていたら1人で抱え込まずに身近な人や相談窓口に相談しましょう。
■ドメスティック・バイオレンス DVとは…
配偶者(事実婚や元配偶者も含む)や恋人など親密な関係にあるパートナーから振るわれる暴力のことを言います。暴力には、身体的暴力のほか、精神的暴力、性的暴力、経済的暴力など、様々な暴力が含まれます。加害者は、相手を支配するために暴力を振るいます。被害者は、自分が被害者であることに気がつかないこともあります。
◇DVにはサイクルがあります
暴力は繰り返されます
〔爆発期〕
怒りをコントロールできなくなり激しく暴力を振るう
・被害者
絶望感・無力感に陥る
なにがなんだかわからなくなる
↓
〔解放期〕(ハネムーン期)
反省して謝罪し別人のように優しくなる
・被害者
やっぱり愛されている
もう一度信じよう
↓
〔緊張期〕
ささいなことでイライラして威圧的になる
・被害者
相手の顔色をうかがう
ビクビクして怯える
サイクルが回るごとに暴力はエスカレートし被害者は逃げる機会や気力を失っていきます。
◇DVは夫婦だけの問題ではありません。
子どもの面前で行われるDVは児童虐待(心理的虐待)にあたります。
子どもがDVを目撃することで心身の成長に大きな影響が出ると言われています。
・児童虐待に関する相談
家庭児童課児童相談係【電話】23-6745
◇まずは話してみませんか?
「相手との関係がなにかおかしい」「もしかしたらDV?」と感じたり「夫の暴力に耐えられない」「相手から逃げたいがお金や将来の生活が不安」「子どもを守りたい」などと思っているのなら、1人で悩まずに、まずは気軽に話してみませんか。
・DV相談窓口
家庭児童課【電話】23-6778・【電話】23-3241
日時など詳しくは、本紙33ページで。
※相談窓口では、匿名で相談を受けることもできます。
話した内容はどこにも漏れることはありません。
家庭児童課への
年間相談件数438件(令和4年度)
DV相談窓口では、専門の女性相談支援員が悩みごとをよく聞いた上で、一緒に問題を整理し、必要や希望に応じて専門の支援機関につなげるなど、解決のための支援を行います。
※ただし、緊急の場合は迷わず110番を!!
問合せ:家庭児童課
【電話】23-6778【FAX】23-6833
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