■みんなとオレンジカフェに参加してみませんか
認知症の人やその家族、認知症予防に関心のある人等、どなたでも参加できるカフェです。
開催日等の詳細は港区HPを、開催場所は表をご覧ください。
□港区の認知症カフェには「ドクタータイム」があります
みんなとオレンジカフェは「医療機関連携型認知症介護者支援事業」として、毎回認知症専門医が参加し、講話や個別相談の時間を設けています。物忘れとの付き合い方、最新の薬について等、さまざまな話を聞くことができます。
個別相談では、「物忘れの症状があるが、受診した方がいいのか」等、気になることを直接医師に相談できます(個別相談は予約優先)。
□みんなとオレンジカフェ
・カフェの常連の認知症当事者
もともと介護予防総合センターへトレーニングに来ていて、カフェが気になっていたんです。記憶力が悪くなった自覚があったので認知症かなと思ってここに飛び込んでみたら、楽しかった。認知症の診察で病院に行った時には、医師から説明がほとんどなかった。診断されたばかりの時だし、私はきちんとした説明が欲しかったんです。カフェのドクタータイムで質疑応答できる時間があり、きちんと説明を受けることができて自分の症状が納得できました。先生と話して行く中でヒントをもらい、飲んでいた薬を止める決断をしたら症状が少し改善した気がします。最近は英会話サークルやカラオケが趣味ですね。口腔を刺激するのが認知症にいいとのことで、楽しみながらやっていますよ。認知症は年を取れば誰もがかかる病気です。オレンジカフェは情報収集ができる場所。疑問に思ったことを先生に直接聞けるし、社会参加の場にもなります。自分にとっては先生とのつながりが一番のメリットで、友達ができるのが2番目のメリットですね。
・みんなとオレンジカフェボランティア 藤井さん
もともといろいろなボランティアをしていましたが、「広報みなと」でみんなとオレンジカフェボランティア養成講座の募集を見て、人のお役に立ちたい、社会とつながりを持ちたいと思って講座に参加しました。ボランティアをする側もされる側も“境”は無いという気持ちで務めています。カフェに参加される人から何度も同じ話を聞くこともありますが、それが楽しいですね。居心地のいい場所です。こういう場が広がって、社会全体にも“境”が無くなっていけばいいと思います。体力が続く限りボランティアを続けていきたいです。
・NPO法人介護者高齢者支援・けあポート理事長 みんなとオレンジカフェ事業受託事業者 中島由利子さん
みんなとオレンジカフェでは、認知症の本人・家族、認知症が心配な人、予防に興味のある人、介護中の人等、誰でも安心して不安や悩みを気軽に話せる場を提供しています。私たちは医療とつなげたり、地域包括の専門職とつなげたりする橋渡しの役割です。カフェの主役は参加者の皆さん。私たちは参加者に寄り添うことと人を大事にすることを徹底しています。
最近は認知症の本人が自分のことを語るようになって、認知症に対する考え方が変わってきていることを実感しています。認知症になっても怖くない、地域の人が助けてくれる、SOSを出せば助けてくれるという風土や場を作るのがカフェの役割です。高齢化が進めば認知症になる率も上がりますから、今後も活動を広げていくことが大切。認知症は恥ずかしいことではなく、当たり前の世の中になってほしいですね。スタッフには守秘義務がありますから、まずは気軽にお越しください。今後の自分のためにも、認知症を学んで仲間を作ってほしいです。
■その他認知症に関する支援もご活用ください
□認知症ガイドブック
認知症の基本知識や認知症の人との接し方、認知症の症状に合わせて利用できるサービスをまとめた「認知症ガイドブック」を配布しています。
各総合支所や各高齢者相談センター、各いきいきプラザで配布している他、港区HPでもご覧いただけます。
□認知症支援コーディネーター
認知症の人や、認知症の人を介護する家族からの相談を受けたり、医療や介護サービスを紹介するために、各高齢者相談センターに「認知症支援コーディネーター」を配置しています。
「認知症と診断されて、これからどうしたらいいか分からない」「家族が認知症と診断されたが、どう接したらいいか分からない」等、お困りのことがありましたら、お住まいの地区の認知症支援コーディネーターや各高齢者相談センターにご相談ください。
□ヘルプカード~希望をかなえるヘルプカード~
自分が望んでいること(やりたいことや続けたいこと)を安心してスムーズに行うために、自分が使うカードです。周りの人に自分が望むことやちょっと分かってほしいこと、お願いしたいことを書いておき、必要な時だけ見せて使います。
問い合わせ:高齢者支援課高齢者相談支援係
【電話】3578-2410
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